日時 令和2年11月6日(金曜日)8時40分~8時45分 於: 参・本会議場中庭側廊下
主な質疑事項
  • 香川県で確認された高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜について
  • 令和3年産米の需給見通しについて
  • 種苗法改正案について

 

記者

  香川県で発生が確認された鳥インフルエンザについて、現時点での状況や発生状況など分かっていることと、今後の拡大を防ぐためにどのような対策をとるかということについて、お伺いします。

大臣

  昨日、香川県の養鶏場におきまして、一昨年1月以来の発生となります高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜を確認したところであります。昨日、総理から御指示をいただきまして、これを受けて、農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部を開催しまして、今後の対応等について確認をいたしました。また、関係閣僚会議において、各省の連携を確認したところであります。香川県におきましては、昨日から殺処分等の防疫措置を開始しておりまして、国としても香川県との連携を緊密にとって、必要な人的・物的支援を実施をしております。また、農水省の職員、それから疫学の専門家、野鳥の専門家等からなる「疫学調査チーム」を昨日現地に派遣したところでありまして、現地で得た情報を基にですね、本日開催予定の家きん疾病小委員会におきまして、防疫対策に必要な技術的助言をいただくとともに、感染経路等について議論いただく予定となっております。

記者

  昨日、食糧部会で来年産米の需給見通しが変更になりました。作況の悪化を受けて、需要に見合った生産量が上方修正されましたが、今年の生産量に比べると、30万トン減らす必要があると思います。この受け止めと、今後どう対応されていくのかお考えをお聞かせください。

大臣

  今、お話ありましたとおり、昨日5日のですね、食料・農業・農村政策審議会の食糧部会におきまして、10月15日現在の作柄概況を踏まえまして、令和3年産主食用米の生産量を693万トンに変更する見通しをお示ししました。生産量の見通しは10月時点より増加しましたけども、対前年ではですね、過去最大の作付面積の削減となった平成27年産と同水準の削減となりまして、現在の需給環境は大変厳しいことには変わりはありません。産地、生産者の皆さんにおかれましては、このような状況を踏まえまして、令和3年産米の需要に応じた生産にどう取り組むか、早めに議論を開始していただきたいと思っております。農林水産省としては、需要に応じた生産・販売が更に進むように、国内の消費拡大や輸出拡大の取組を進めつつ、需要のある麦・大豆、輸出用米等ですね、主食用米以外の生産拡大、高収益作物への転換に向けた水田活用の直接支払交付金等による効果的な推進方策などですね、必要に応じて、これ、検討してまいりたいと思います。

記者

  種苗法の改正案について、国会で審議入りするかと思うんですけれども、スケジュールの見通しと、改めまして改正案の必要性についてお伺いします。

大臣

  国会における法案の審議自体はですね、国会でお決めいただくものでありまして、政府としてコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、その上で、今回の種苗法改正につきましては、登録品種について、出願時に国内利用限定の利用条件を付せば、海外持出しを制限できるようにすることによりまして、優良な植物新品種が海外に流出をして、輸出の機会が失われることがないようにするものであります。また、併せて登録品種の自家増殖については、育成者権者の許諾に基づき行うこととし、海外へ持ち出されないよう種苗を管理できるようにするものであります。この改正は日本の強みであります新品種の知的財産を守って産地形成を後押しをし、地域の農業の活性化に資するものであります。しっかりと説明を尽くしてまいりたいというふうに思います。

報道官

  他にございますでしょうか。よろしいですか。では、以上で終了します。ありがとうございました。

以上