2020年10月30日

本年11月1日(日曜日)に、産業界が一体となってサプライチェーン全体でのサイバーセキュリティ対策の推進を行うことを目的としたサプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム(Supply Chain Cybersecurity Consortium: SC3)が設立されます。経済産業省は、サプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアムにオブザーバーとして参加します。

1.サプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム設立の背景

経済産業省は、大企業から中小企業までが含まれたサプライチェーン上の弱点を狙って攻撃対象への侵入を図るサイバー攻撃が顕在化・高度化していることを踏まえ、本年6月12日に「昨今の産業を巡るサイバーセキュリティに係る状況の認識と、今後の取組の方向性」を公表しました。当該報告では、企業が取るべきアクションとして、①サプライチェーンを共有する企業間における高密度な情報共有、②機微技術情報の流出懸念がある場合の報告、③多数の関係者に影響するおそれがある場合の公表、の3つの取組を示しました。
更に、本年6月30日に開催された産業サイバーセキュリティ研究会において、先に示した3つの取組を進めるとともに、サイバーセキュリティ強化運動の推進に向けて、大企業と中小企業がともに産業界自らの取組を進めるためのコンソーシアムの設立について検討を依頼しました。

2.サプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム概要

上記の事情を受け、本年11月1日に、主要経済団体のリーダーシップの下、多様な産業分野の団体等が集まり、サプライチェーン全体でのサイバーセキュリティ対策の推進を行うことを目的としたサプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム(Supply Chain Consortium: SC3)が設立されることになりました。
本コンソーシアムの設立総会は本年11月19日を予定しております。
本コンソーシアムでは、サイバーセキュリティ体制の構築が十分でない中小企業の動機付けも含む、サプライチェーン全体でのサイバーセキュリティ対策の強化に向けた取組の検討や推進が行われる予定です。
経済産業省は、本コンソーシアムにオブザーバーとして参加し、産業界の取組を支援するととともに、産業界との対話を強化して、サイバーセキュリティ対策の推進運動へとつなげていきます。

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担当

商務情報政策局 サイバーセキュリティ課長 奥家
担当者:尾崎、猪瀬

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