令和2年10月30日
水産庁

国際原子力機関(IAEA)は、令和2年11月16日(月曜日)から20日(金曜日)まで、福島県沖の水産物の採取及び前処理の確認を実施します。
なお、採取等には新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、IAEAに代わって、IAEAから付託された国内の独立した環境放射能の専門家2名が参加します。
一連の行程は非公開です。ただし、一部の行程のみ撮影が可能です。

1.概要

 我が国では、海洋モニタリングデータの信頼性、透明性の向上のため、国際原子力機関(IAEA)環境研究所との協力により、平成27年から福島県沖の水産物の採取、分析を実施しています。
 本年は、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、IAEAから付託された国内の独立した環境放射能の専門家2名がIAEAに代わって参加し、試料の採取及び前処理を確認することになりました。
 試料採取及び前処理の後は、従来どおりIAEA及び日本の各参加分析機関が分析を行い、IAEAが測定結果の信頼性評価を行います。
 この事業は、福島第一原子力発電所の廃炉について、平成26年にIAEAがとりまとめた報告書(注1)に記載された海洋モニタリングに関する助言のフォローアップとして開始されたプロジェクトの一環です。
  
(注1)IAEA INTERNATIONAL PEER REVIEW MISSION ON MID-AND-LONG-TERM ROADMAP TOWARDS THE DECOMMISSIONING OF TEPCO’S FUKUSHIMA DAIICHI NUCLEAR POWER STATION UNITS 1-4 (Second Mission)
(https://www.iaea.org/sites/default/files/IAEAfinal_report120214.pdf) 

2.日程(注2)

 令和2年11月16日(月曜日)、19日(木曜日)及び20日(金曜日)
(注2)現時点での見込みであり、天候等により変更等の可能性があります。

3.実施体制について 

(1)実施者
 IAEA(IAEAから付託された国内の独立した環境放射能の専門家2名)及び我が国国内の分析機関(公益財団法人海洋生物環境研究所 他2機関)
(2)試料採取及び分析に供する水産物
 福島県で漁獲される水産物のうち、数種を予定

4.報道機関の皆様へ

 現地での取材に当たっては、現地担当者の指示に従ってください。天候等により、予定が変更されることがあります。

5.その他

 本件に関するIAEAのプレスリリース(英文)は下記URLを御覧ください。
https://www.iaea.org/press

お問合せ先

増殖推進部研究指導課

担当者:横尾、荻野
代表:03-3502-8111(内線6782)
ダイヤルイン:03-6744-2030
FAX番号:03-3591-5314