令和2年10月23日

G20腐敗対策閣僚会合1

G20腐敗対策閣僚会合2

G20腐敗対策閣僚会合3

 10月22日、午後8時から約4時間、議長国サウジアラビアの下、G20で初となるG20腐敗対策閣僚会合(テレビ会議)が開催されました。サウジアラビア王国のマージン・アル・カームース腐敗防止委員会委員長(Mr. Mazin Alkahmous, President of the Control and Anti-Corruption Authority)が議長を務め、我が国からは、宇都隆史外務副大臣が出席しました。

1 宇都外務副大臣は、昨年のG20議長国としてスピーチ(PDF)別ウィンドウで開くを行い、G20において腐敗対策作業部会が創設されてから10年目の節目にG20の閣僚が会し、今後の腐敗対策について議論をすることは、我々のコミットメントを国際社会に発信し、腐敗の防止・撲滅に向けた国際協力を一層強化する観点から重要な意義があることを強調しました。また、我が国としては、引き続き国連腐敗防止条約やOECD外国公務員贈賄防止条約等の既存の国際条約の着実な履行を推進するとともに、G20における腐敗対策の国際協力に貢献していく考えである旨等につき言及しました。

2 今次会合では、G20における腐敗対策の国際的努力の強化、来年のイタリア議長下にて策定される2022年から2024年の新しい腐敗対策行動計画における優先課題等について議論が行われ、同会合の主要な成果文書として、「G20腐敗対策閣僚会合閣僚宣言日本語(PDF)別ウィンドウで開く英語(PDF)別ウィンドウで開く)」が発出されました。同宣言では、G20が国際的な腐敗との闘いを引き続きリードしていくため、コロナ禍における腐敗対策の重要性及び更なる国際協力の必要性を確認しました。同宣言は、本年11月21日から22日に開催予定のG20サミットに提出される予定です。

[参考1]参加メンバー
参加国等:27か国・地域
(サウジアラビア(議長国)、
日本(前議長国)、イタリア(次期議長国)、
アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中華人民共和国、エジプト、EU、ドイツ、インド、インドネシア、ヨルダン、メキシコ、韓国、ロシア、ルワンダ-NEPAD、シンガポール、フランス、南アフリカ、スペイン、スイス、トルコ、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカ合衆国

招待国際機関等:9機関
UNODC(国連薬物・犯罪事務所)、INTERPOL(国際刑事警察機構)、OECD(経済協力開発機構)、FATF(金融活動作業部会)、EGMONT GROUP(エグモント・グループ)、Gulf Cooperation Council(湾岸協力理事会)、IMF(国際通貨基金)、IsDB(イスラム開発銀行)、World Bank(世界銀行)