2020年10月14日

令和元年度補正予算に基づき措置された「日ASEANにおけるアジアDX(デジタルトランスフォーメーション)促進事業」に関し、令和2年8月19日までの公募受付案件について23件の事業を採択しました。

1.ASEANで急速に進むDX(デジタルトランスフォーメーション)

経済発展に伴い様々な社会課題に直面するASEANでは、デジタル技術を活用しながら、経済・社会面での課題を解決するビジネスが急速に拡大しています。感染拡大を受け、経済・社会のデジタル化が急務となる中、ビジネスを起点としたDXの社会実装の推進がASEAN各国にとって重要な政策課題となっています。

2.本事業の概要

日本企業が有する技術・ノウハウ等の強みを活かしながら、ASEAN企業との協働を通じ、ASEAN各国の社会課題解決に貢献する実証事業を支援します。デジタルイノベーションの社会実装を進め、ASEANの各国政府や産業界との間で、更なる普及策の検討や制度整備に関しても積極的に貢献していきます。

今般、2020年7月22日(水曜日)~8月19日(水曜日)、(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)において公募を実施し、応募のあった55件について審査を行った結果、医療・ヘルスケア、農水産業、観光等の幅広い分野から23件が採択されました。(ジェトロ関連ページはこちら外部外部リンク

今回の採択結果を踏まえ、今後、第2回目の募集を予定しています。(時期未定)公募要領等は、ジェトロの「DXポータル」外部リンクページにて後日発表します。

※本事業は、令和元年度補正予算において措置された経済産業省から日ASEAN経済産業協力委員会(AMEICC)への拠出金に基づき実施するものです。事業実施事務局としてジェトロが事業の公募・採択・事業実施支援等を行っています。

3.デジタルを核とした新たな日ASEAN協力

デジタルは、昨今の日ASEAN協力の最重要テーマの一つとなっています。コロナ感染拡大を受け、7月に発出した「日ASEAN経済強靱化アクションプラン」には、本事業を含むデジタル関連のプロジェクトが多く盛り込まれています。また、8月の日ASEAN経済大臣会合にて創設に合意した「イノベーティブ&サステナブル成長対話(DISG)」において、今後、デジタルをはじめ、様々なテーマに関して今後の協力に向けた具体策などに関して議論していきます。詳細は、「DISG」ウェブサイトをご覧下さい。(DISGのウェブサイトはこちら外部リンク

※日ASEANが「イノベーション」を通じた更なる成長力の強化と「持続可能」な経済成長の実現“の同時達成を目指す対話。(Dialogue for Innovative and Sustainable Growth)

担当

通商政策局アジア大洋州課 藤澤
担当者:北村、菊池、蓮

電話:03-3501-1511(内線3011)
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