令和2年10月9日

10月9日、我が国政府は、モザンビーク・カーボデルガード州における治安状況の悪化により国内避難民となった人々及びホストコミュニティに対する支援として、420万ドル(4億6,200万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。

1 今回の協力では、国際移住機関(IOM)、国連世界食糧計画(WFP)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、赤十字国際委員会(ICRC)及び国連人道問題調整事務所(OCHA)を通じ、食料や簡易住宅建設用資材、非食料援助物資の提供など基本的ニーズを満たす支援、保健・医療分野への支援、女性等の脆弱な人々の保護及びキャンプ内の調整・管理への支援等を実施します。また、保健分野における支援を通じ、新型コロナウイルス感染症の影響の緩和に寄与します。

2 この協力により、以下のような貢献が期待されます。

  • 約50,000人に対し、キャンプ内の道路や水路の整備、公共施設の改修及びキャンプ内管理を通じ生活環境を改善。
  • 脆弱な2,500世帯に対し、簡易住宅建設用資材及び衛生用品を配布。
  • 約23,000人の国内避難民に対する食料を配布。
  • 約25,600人の乳幼児に対し、栄養補助食品の配布や食生活改善指導を実施し、栄養状態を改善。
  • 同地域で活動する人道支援団体の物資や人員の輸送支援。
  • 約5,000人に対し、性と性差に基づく暴力に対する予防及び保護のため既存の保健センターの能力強化や啓発活動を実施。
  • 被害を受けた地域の約10,000人に対する保護・モニタリングの実施。
  • 国内避難民やホストコミュニティの約10,000人に対し、法的支援サービスへのアクセス改善。
  • 約290,000人の医療サービスへのアクセスを改善。

[参考]国際機関別支援額内訳
国際移住機関(IOM):143万ドル
国連世界食糧計画(WFP):142万ドル
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR):90万ドル
赤十字国際委員会(ICRC):40万ドル
国連人道問題調整事務所(OCHA):5万ドル