(令和2年10月6日(火曜日)19時13分 於:飯倉公館)

冒頭発言

【茂木外務大臣】ここまでのところで約2時間になるところですが、第2回目となります日米豪印外相会合を行いました。大体のテーマはここまででカバーできました。本当は4人ではディナー前に全部のテーマを片付けようということだったんですが、若干残っていますのでこの後ワーキングディナーでやりたいと思います。

新型コロナの発生・拡大後、初めて日本で開催をする閣僚レベルの国際会議でありましたが、新型コロナの発生・拡大によって顕在化した諸課題への対応について、また「自由で開かれたインド太平洋」の具体的な推進について、そして地域情勢について、対面で突っ込んだ議論を行うことができました。

私(大臣)から、「自由で開かれたインド太平洋」というビジョンの実現に向けて、日米豪印4か国がより多くの国々へ連携を広げていくことが重要であるということを強調し、各国の外相からも賛同が得られたところであります。日本が提唱した外交コンセプトがこれほどまでに国際社会に浸透したことは今までなかったことでありまして、今回の議論も踏まえ、協力の更なる具体化を進めていきたい、そのように考えています。

4か国の具体的な協力として、例えば、質の高いインフラ、海洋安全保障、サイバーなど様々な分野で実践的な協力を更に進めていくことを確認をいたしました。また、北朝鮮や東シナ海・南シナ海を含みます地域情勢についても意見交換を行うことができました。北朝鮮の核・ミサイル、深刻な問題であるという意見を共有して、また菅内閣においても拉致問題は早期解決、最優先課題である、各国から理解と協力が得られたところであります。

この後ですね、今後の日米豪印の進め方について、ワーキングディナーで議論を継続する予定でありまして、この外相会合を定例化し、毎年1回開催する、次回の会合については、来年の適切なタイミングで開催することにしたいと思っております。

新型コロナによって、対面での外交活動に制約が生じている中、今日、この東京において、4か国の外交の責任者である我々が、顔をあわせてしっかりと議論をできたことは非常に意義深かったと考えているところであります。

3人がディナーで待っておりますので、もし質問がありましたら簡潔に答えて、私もディナーに参加したいと思っております。