日時 令和2年10月6日(火曜日)10時57分~11時01分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • 令和2年産米の価格動向等について
  • 福島県への現地視察の所感等について

 

記者

  米の市場動向についてなんですが、2年産のですね、米が小売の店頭でもですね、本格的に販売が始まっていますが、去年と比べると、出足からですね、数パーセント程度ですね、値段が低い状態で、売り始めているというところが多いようです。このような市場動向について、大臣の所見をお聞かせください。

大臣

  令和2年産米の取引価格につきましては、それぞれの銘柄ごとの作柄ですとか、在庫状況や需給の動向等を踏まえて、民間取引の中で決定されるものと考えております。引き続き、令和2年産米の相対取引価格等の動向を注視してまいりたいと思います。

記者

  先週末、福島県に出張されていたかと思うんですけれども、改めての意図と、そこでの御所感、それから、福島原発の処理水をめぐって、地元の漁業者の方と意見交換をされたと思うんですけれども、そこの受け止めをお願いいたします。

大臣

  10月3日にですね、福島県の1市3町を回らせていただきました。当日は、まず小名浜魚市場を視察をしまして、県漁連の野﨑会長、それからいわき市長と意見交換を行った後、福島県の水産海洋研究センターの視察にあわせて、内堀知事にもお会いをして、意見交換させていただきました。私自身、副長官の時から復興にも携わっておりましたので、知事からは、公務で11回ほどお会いしていたと、御紹介がありましたが、知事からの話の中で、前向きに復興が進んでいるところもあるが、まだまだ厳しい部分もあるとの御意見をいただきました。やはり、営農再開ですとか、水産業・林業の再生、あるいは風評払拭などですね、まだまだ取り組むべき課題が多くあるということで、認識が一致したところであります。その後、楢葉町に移動しまして、今年4月から、12市町村にですね、当省の職員、14名派遣をさせていただいておりますので、そのうちの数名の職員とですね、直接懇談をし、意見交換を行いました。その後、楢葉町、富岡町、浪江町を回って、営農ですとか森林再生の取組状況の視察とあわせてですね、関係者の皆様と意見交換をさせていただきました。今回の視察先ではですね、前向きにいろいろ取り組んでいる事例がありましたので、そういう事例をですね、視察をさせていただいたという一方でですね、移動中なんですが、帰還困難地域ですとか、特定復興再生拠点区域の現状を見ますと、まだまだ営農再開に至っていない厳しい地域があることも実感をしたところであります。今後とも、現場の声を聞きながらですね、被災地の復興・再生に向けまして、全力で取り組んでまいりたいと思います。
  それで、お話のありました2点目の御質問なんですが、福島第一原発の事故以来ですね、懸命に、復興に向けて取り組まれている農林漁業者の方々にはですね、日々御苦労と御心配をおかけしているところであります。処理水の取扱いについては、ALPS小委員会の報告書を踏まえて、幅広く関係者の意見を聞くための「御意見を伺う場」がですね、10月8日に開催予定と承知をしております。農林水産省としましては、復興に向けた農林漁業者の努力を妨げないことを最優先に、処理水の処分方法や風評被害対策を検討していくべきと考えており、その旨を経済産業省に伝えていきたいと考えております。

報道官

  他に御質問ございませんでしょうか。よろしいですか。では、以上で終了します。ありがとうございました。

以上