令和2年10月6日

日米外相会談1

日米外相会談2

 10月6日午前11時頃から約70分間、茂木敏充外務大臣は、訪日中のマイク・ポンペオ米国国務長官(The Honorable Mike Pompeo,Secretary of State of the United States)と昼食を交えて外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭、茂木外務大臣は、ポンペオ国務長官の3年連続の訪日を心から歓迎すると述べた上で、新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領夫妻に対するお見舞いとともに、早期の回復を祈っている旨述べました。これに対し、ポンペオ長官から、お見舞いの言葉に対する感謝とともに、トランプ大統領夫妻にお伝えする旨述べた上で、インド太平洋の平和と安定のため、日米同盟が果たす役割は大きく、強固な日米同盟を一層強化したい旨述べました。その上で、両外相は、菅新政権の下でも、地域や国際社会の平和と安定の礎である日米同盟を一層強化していくことで一致しました。

2 両外相は、同日開催される日米豪印外相会合での議論も踏まえつつ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、引き続き日米を始めとする有志国で連携していくことが重要である旨確認しました。

3 両外相は、東シナ海、南シナ海及び北朝鮮情勢について意見交換をしました。北朝鮮情勢に関し、茂木大臣から、拉致問題は政権の最重要課題であるとした上で、北朝鮮の拉致、核、ミサイルの諸懸案の解決に向けて、今後も日米間で一層緊密に連携していくことで一致しました。

4 サイバー・セキュリティに関して、ポンペオ長官から米国の取組について説明があり、茂木大臣から、日本はこの分野での米国との協力を深めていきたいと考えており、外交施設間の通信の安全に関する5Gクリーンパスの趣旨にも賛同していると述べました。

5 両外相は、新型コロナのワクチン開発と公平なアクセスに関し、同志国と連携しながら、協力を強化していくことで一致しました。