臓器移植は、臓器提供者の方々はもとより、広く社会の理解と支援があってはじめて成り立つ医療です。平成22年に施行された改正臓器移植法により、御本人の臓器提供に係る意思が不明の場合でも御家族の書面同意により脳死下での臓器提供が可能となりましたが、依然として多くの方々が移植を受けられる日を心待ちにしておられます。このため、臓器移植が正しい理解に基づきさらに進むように今回の「臓器移植普及推進月間」を行うものです。
本月間中には、厚生労働省及び関係団体により、移植医療に関する知識の普及と啓発を目的として集中的に各種行事の開催等が行われます。
令和二年度臓器移植普及推進月間の概要
１．主催
厚生労働省、各都道府県、（公社）日本医師会、（公社）日本臓器移植ネットワーク、（公財）日本腎臓財団、
（公社）日本透析医会
２．後援
文部科学省、ＮＨＫ、（一社）日本民間放送連盟、（一社）日本新聞協会、（公社）ＡＣジャパン、
（公財）健康・体力づくり事業財団、（公社）日本看護協会、（一社）全国腎臓病協議会、
（一社）日本腎臓学会、（一社）日本透析医学会、（一社）日本移植学会、（公財）日本アイバンク協会、
ＮＰＯ法人日本移植者協議会
３．実施期間
令和2年10月１日（木）から同月31日（土）まで
４．重点目標
（１）臓器不全の根治療法である臓器移植について、理解を深めていただくとともに、
できるだけ多くの人々が臓器提供に関する意思表示を行っていただくよう広く国民に呼びかける。
（２）国民への啓発とあわせて、各地域においては、関係機関の協力により臓器移植体制の整備・強化
を図る。
（３）健全な日常生活を営むために疾病予防の重要性を国民に認識してもらう。
５．推進月間の標語
「いのちへの優しさとおもいやり」
上記の他、関係団体において適宜定めるものとする。
６．実施行事等
（１）臓器移植普及推進月間の周知
臓器移植普及推進月間を国民一般に周知させるため、ポスター・パンフレット等を作成し、
関係団体などに配布する。
（２）大会の開催等
各地域において、月間の趣旨に沿った集会、講演会などを実施する。
集会、講演会などの実施においては、新型コロナウイルス感染症の感染防止に配慮した上で行う。
なお、令和２年１０月２５日開催予定となっていた「臓器移植推進国民大会」（長崎県長崎市）
については、今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大を鑑み、中止となった。
（３）報道機関との連携
テレビ、ラジオ、新聞等報道機関の協力を得るとともに、都道府県広報紙、関係団体の機関紙の
活用を図り、臓器移植推進に関する広報を実施する。
７．臓器移植普及推進月間において厚生労働省が主催・後援する行事等
○ひろしまグリーンリボンミュージックライブ2020
期 日 令和2年10月7日（水）～10月1７日（土）
会 場 CLiP HIROSHIMA（広島県広島市中区東千田町１－１－１８）
主 催 特定非営利活動法人グリーンリボン推進協会
後 援 厚生労働省 他
○第22回ドナーファミリーの集い
期 日 令和2年10月10日（土）
会 場 ウェブ
主 催 東京歯科大学市川総合病院、角膜センター・アイバンク
共 催 視覚健康財団、（公財）静岡県アイバンク、（財）北海道アイバンク、
（公財）山形県アイバンク、（公財）兵庫アイバンク、（公財）熊本県移植医療推進財団、
（公財）福井県アイバンク、東京大学医学部附属病院組織バンク、福岡大学病院膵島バンク、
（一社）日本スキンバンクネットワーク、京都府立医大アイバンク、北里大学骨バンク
後 援 厚生労働省 他