総務省・新着情報

会見発言記事
武田総務大臣閣議後記者会見の概要
令和2年9月29日

冒頭発言

 おはようございます。

質疑応答

携帯電話利用料金の引き下げ

問:
  携帯電話の値下げについて伺います。先週末にKDDIが、値下げについて検討する旨の発言をされました。この発言についての大臣の受け止めと、今後の業界への対応方針を教えてください。
答:
  国際的に遜色のない料金に向けて取り組んでいく旨のお話を伺っております。我々としても、コロナ禍の中でいかにして家計の負担を取っていくか、ありとあらゆる分野の皆様方に協力を求めていかなければならない中にあって、その方向性は歓迎したいと考えています。
  市場において健全な競争がなされる環境をいかにして作るかについて、我々としても積極的に取り組んでまいりたいと考えています。

NTTドコモの完全子会社化に関する報道

問:
  NTTが、NTTドコモを完全子会社化するという報道が出ています。これに関連して、会社側も今朝、本日の取締役会にかけるという発表をされていますが、この事案についての大臣のご見解と、併せて携帯電話料金の値下げに向けた備えという見方もありますが、この点についても教えてください。
答:
  いろいろと報道に出ていますけども、まだ決定がなされたとは伝わってきておりませんので、詳細についてのコメントは差し控えさせていただきます。決定があった段階で、改めてコメントさせていただきたいと思います。
問:
  今の質問に関連してですが、NTTドコモは、そもそも1990年頃に。
答:
  92年ね。
問:
  はい。まず、90年にNTTから分離措置の命令を受けて92年に分離したという経緯がありますが、仮に今、この合併の話が進むとして、かつて分離したものが改めて子会社化になることを、今の競争環境も含めてどのように捉えていらっしゃるか伺えますでしょうか。
答:
  仮の話に私がコメントするのは差し控えさせていただきたいのですが、ご承知のように、当時は、固定電話というか、市内電話が圧倒的に多い時代でした。それから、車内電話や携帯電話の競争が始まろうとしている時代と、ここまで携帯電話が普及している時代とは、社会環境が明らかに違うと思うんですね。ですから、社会環境に合致した健全なやり方を、我々としては期待していきたいと思っています。

押印の廃止

問:
  印鑑、判子についてお伺いします。先日、河野太郎大臣が全府省に印鑑使用原則廃止するよう要請されました。武田大臣の受け止めと、総務省としての今後の対応をお伺いできますでしょうか。
答:
  23日にデジタル改革関係閣僚会議が行われまして、その席で河野大臣からそうしたお言葉がありました。
  今、事務方レベルで押印の規制の見直しについていろいろと作業、対応していると思いますが、政府のデジタル化に向けて我々が取り組んでいる中で、非常に良い方向性が示されたと思っておりますので、我々としても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

マイナンバーカード

問:
  マイナンバーカードについてお伺いします。先日、菅首相が、マイナンバーカードを令和4年度までに全国民に行き渡らせることを目指すと発言されました。カードの交付が始まって4年半ぐらいが経ちますけれども、交付率がまだ2割にとどまっている状況で、どう進めるか、また、交付の義務化を検討するお考えがあるかお聞かせください。
答:
  マイナポイント、また、令和3年3月から健康保険証とのリンク等々、新しい試みでもって普及活動に、今専念しているわけですが、一番肝心なことは、安全性、利便性をわかりやすく国民の皆様方に伝えていくことではないかと思っております。
  今から先、デジタル化の流れは急速なスピードで進んでいくと思いますけども、それに後れを取らないスピードで普及、そして、利便性向上に、我々としても努めていきたいと考えています。

自治体システムの標準化

問:
  行政のデジタルに関する先週のワーキンググループの会合で、総理から自治体システムの標準化について2025年度末までを目指して作業を加速したいという表明がありました。これについての大臣の受け止めと、今後、総務省としてどう取り組まれるか教えてください。
答:
  23日の改革関係閣僚会議で、総理からデジタル庁の創設や、国・自治体のシステムの統一、標準化、マイナンバーカードの普及促進などに対する指示がありましたが、今、行政のデジタル化に取り組んでいる中、新たな日常の構築のために、国・地方を通じたデジタル・ガバメントを推進していかなくてはなりませんし、情報基盤、デジタル・ガバメントの推進に取り組んで、社会全体のICT化に努めていきたいと思っております。
  今月中にも内閣官房IT総合戦略室内に法案準備室を設ける方向で検討していると思いますので、全力で取り組んでいきたいと考えています。

問:
  ほか、なければ、以上でよろしいですか。では、以上で。
答:
  はい。

大臣の動画はこちら(YouTube)

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