令和2年9月24日

 9月23日(現地時間同日)、モザンビーク共和国の首都マプト市において、我が方、木村元駐モザンビーク共和国日本国特命全権大使と先方アントネッラ・ダプリール国連世界食糧計画(WFP)モザンビーク事務所代表(Ms. Antonella D’Aprile, Representative and Country Director, World Food Programme Mozambique)との間で、供与額2億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

1 モザンビークにおいては、昨年のサイクロン・イダイをはじめとする自然災害や干ばつが頻発しており、慢性的な食料不足の状況にあります。また、同国北部ナンプラ州に位置するマラターネ難民キャンプには、現在約7,000名の難民が、さらに同国北部のカーボデルガード州では、治安の悪化により約10万人規模の国内避難民が発生しており、このような特に不安定な状況に置かれた人々は、食料・栄養不足による生命の危機に瀕しています。この協力は、WFPを通じて、同国に対し、食料(米、被災地産缶詰、豆類等)を供与することにより、同国の食料事情の改善を図るものです。

2 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]モザンビーク共和国基礎データ
 モザンビーク共和国の面積は約79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は約3,036万人(世界銀行、2019年)、一人当たりGNI(国民総所得)は480米ドル(世界銀行、2019年)。