令和2年9月18日

 9月18日(現地時間同日)、南アフリカ共和国の首都プレトリアにおいて、我が方、丸山則夫駐エスワティニ王国日本国特命全権大使(南アフリカ共和国にて兼轄)と先方マリア・ドロレス・カストロ・ベニテス国連世界食糧計画(WFP)南部アフリカ・インド洋地域局長(Ms. Maria Dolores CASTRO BENITEZ, Regional Director for WFP Southern Africa and Indian Ocean States)との間で、エスワティニに対するWFPを通じた食糧援助として、供与額2億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

1 エスワティニでは、歴史的規模の干ばつに加え、深刻な熱波、洪水、ヨトウガ(夜盗蛾)の発生や新型コロナウイルス感染症の影響により、農産物の収穫量が大幅減となる過酷な状況にあり、2020年には約23万人以上が食糧難により危機的状況に陥ると予想されています。この協力は、WFPを通じて、同国に対し、食料(メイズ(とうもろこし)、我が国政府米、豆類等)を供与することにより、同国の食料事情の改善を図るものです。

2 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]エスワティニ王国基礎データ
 エスワティニ王国の面積は約1.7万平方キロメートル(四国よりやや小さい)、人口は約113万人(2018年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は3,850米ドル(2018年、世界銀行)。