令和2年9月18日

 9月18日(現地時間同日)、ケニア共和国の首都ナイロビにおいて、我が方、堀江良一駐ケニア日本国特命全権大使と先方ウクル・ヤタニ・ケニア共和国財務・計画長官(Hon. Ukur Yatani, Cabinet Secretary of the National Treasury and Planning)との間で、18億8,700万円を供与限度額とする無償資金協力「ナクル市及びその周辺並びにモンバサ市周辺配電設備整備計画」に関する書簡の交換が行われました。

1 東アフリカ北部回廊の玄関口であるモンバサ市周辺地域や、同回廊沿いのナクル市及び周辺地域では、回廊開発が進む一方で基礎インフラ整備の遅れにより電力にアクセスできない人々が多く、電力アクセスの拡大が喫緊の課題となっています。

2 本計画は、ナクル市及びその周辺並びにモンバサ市周辺の未電化地域において、配電設備を整備することにより、対象地域の電化と電力の安定供給を図ることを通じて、ケニアの経済インフラ整備に寄与することが期待されます。これにより、事業完成3年後の2024年には、対象地域における電力へのアクセス可能世帯数が約14,500世帯増加することが見込まれます。

3 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]ケニア共和国基礎データ
 ケニア共和国の面積は約58万平方キロメートル(日本の約1.5倍)、人口は約5,139万人(2018年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は1,620米ドル(2018年、世界銀行)。