令和2年9月8日

 9月8日(現地時間同日)、パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて、我が方、松田邦紀駐パキスタン日本国特命全権大使と先方ヌール・アフメド経済省次官(Mr. Ahmed Noor, Secretary to the Government of the Islamic Republic of Pakistan, Ministry of Economic Affairs)との間で、供与額5億円の廃棄物管理能力向上のための無償資金協力(「経済社会開発計画」)に関する交換公文の署名が行われました。

  1. 現在、パキスタン政府は、全国レベルのイニシアティブである「クリーン・グリーン・パキスタン・プロジェクト」を立ち上げ、廃棄物管理を始めとする環境対策に取り組んでいます。同プロジェクトの下で同国首都のイスラマバード市も廃棄物管理の改善に取り組んでいますが、近年、都市化と人口増加が進んだことから、家庭ごみを中心に廃棄物の量が増えており、収集車等の廃棄物管理機材不足や既存の機材の老朽化といった課題が発生しています。
  2. この計画は、パキスタンのイスラマバード市に対し、日本企業製品を含む廃棄物管理機材(ごみ収集車等)を供与するものです。この協力により、同市における廃棄物管理能力の向上と生活環境改善を図り、もって人間の安全保障の確保と社会基盤の改善を通じた同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。

    [参考]パキスタン・イスラム共和国基礎データ
     パキスタンは、面積約79.6万平方キロメートル(日本の約2倍の大きさ)、人口2.12億人(2018年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)1,590米ドル(2018年、世界銀行)。