(令和2年8月28日(金)10:56~11:04 於)復興庁6階記者会見室)

1.発言要旨
   おはようございます。
  まず、1点目でございます。昨日27日に宮城県名取市及び女川町を訪問させていただきました。
  名取市では、今年5月に開館いたしました伝承館の視察や、閖上の賑わいの創出のために、商業施設を運営している地元事業者の方々との意見交換を行ったところでございます。
  女川町では、先日落成式を行った施設一体型の小中一貫教育学校を視察し、コンパクトシティの考え方に基づく校舎一体化の取り組みや、ICTの活用、またカタール国からの支援についてお話を伺ったところでございます。引き続き現場主義を徹底するとともに、被災者の皆様に寄り添い、被災地の復興に全力で取り組んでまいりたいと思っております。
  2点目であります。明後日8月30日、福島市を訪問させていただき、「第21回原子力災害からの福島復興再生協議会」に出席いたします。協議会では、私が議長となりまして、内堀知事を初めとする地元の関係者の皆さんと今後の福島の復興施策について意見交換させていただく予定でございます。
  3点目であります。本日より霞ヶ関における「ふくしま復興フェア」を開催いたします。
  例年この時期に各省庁の庁舎で開催させていただいている「ふくしま復興フェア」でございますけれども、本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各省庁のイントラネットを活用したオンラインによる実施となります。オンラインの利点を活かしまして、今年度は、実店鋪による開催ができなかった省庁も加わることが可能となった結果、過去最多となる18府省庁での開催となったところでございます。
  今年開催した衆議院、参議院においても、今後開催を検討していただければと思っておるところでございます。私も早速、米、牛肉、さしみこんにゃくを注文させていただきました。参加府省庁の皆様も、ぜひ御利用いただければと思っておるところでございます。
  以上でございます。

2.質疑応答
(問)福島第一原発の処理水の問題についてお伺いします。
  先日、第一原発が立地する双葉、大熊2町長が、自民党のほうに、国としてその早期処分方法を決めるように要望がありました。そのことについて、復興を所管する大臣としての受けとめをお伺いします。
(答)処理水の取り扱いにつきましては、松本経産副大臣を座長といたします「御意見を伺う場」におきまして、復興庁からも、横山副大臣が出席させていただいて、政府一体となって関係者の御意見をお伺いしているところでございます。引き続き関係者からの御意見を伺った上で、今後政府として結論を出していくものと承知しておるところでございます。
  今、お尋ねがございました地元の大熊町、双葉町からもいろいろとお話を承っているところでございまして、私どもも地元の皆さんの重要な御意見として承っており、また今後関係者の皆さんと相談させていただくことになろうと、このように思っておるところでございます。
(問)関連でお伺いします。その2町長なんですけれども、この原発処理水の問題が長期化することが、住民帰還への妨げになるというような指摘をされています。そこについては大臣、どのように受けとめられているでしょうか。
(答)確かに、もう大変な量がそこに貯蔵されておるわけでございますし、今後の町の復興・再生を考えるときには、御指摘のとおりだと思っておるわけでございます。そういうことも勘案しながら、いろんな御意見を承りながら調整して、一定の方向を結論づけていかなければならない。やはりいつまでも待てない話なんだろうと、このようにも思っておるわけでございます。
(問)発表のありました復興フェアのオンライン開催についてお伺いします。
  今回過去最多の府省庁の参加ということですけれども、今回コロナ禍を受けての特例でのオンライン開催ということだとは思うんですが、参加の利便性が高いということになれば、今後はオンラインも含めての展開というのは検討、視野に入れていくんでしょうか。
(答)実際にお店を出して実際に手に取っていただいたりできれば、実際に食べていただいて、おいしさを感じ取っていただくということが理想ではあるんですけれども、こういうコロナの状況がございます。そういう中であっても、逆手に取ってというか、逆にいうと、こういうイントラネットを活用してオンラインでやるということで、より多くの人たちに実際に買っていただくチャンスを提供できるわけでございまして、そういう面で考えれば、よりいい方向に今回進んでいるかなと、このように思っております。
  いずれにしましても、私たちも風評被害のこともございますので、徹底してやっていかなければいけませんし、各方面もそうです。特に各中央省庁の皆様方、国会周辺の皆様方等々に率先して、ひとつ御理解をいただきたいというのが、もう本当に重要なことだと思っておるところでございます。
  これからも機会を通じて、ありとあらゆる策を講じてまいりたいと思います。またマスコミ等にもお願いを申し上げて、いろいろと報道していただければと思っておるところでございます。ありがとうございました。

(以  上)