(令和2年8月28日(金曜日)19時24分 於:外務省正面玄関)

質疑応答

【記者】総理辞任の受け止めを。

【茂木外務大臣】健康上の理由ですけれど残念です。7年8ヶ月,私も最初に経産大臣,そして選対委員長,政調会長さらには経済再生,経済財政政策担当大臣,そして,今の外務大臣。安倍総理のもとで一緒に仕事をしてきて,本当によかったと思っておりますし,ただ,道半ばということで残念な思いでいっぱいであります。2012年,まだ日本経済が大変な時期でした。デフレに苦しんでいたと。20年間なかなか日本経済,回復をしない,そして雇用が戻らない,そういった中でアベノミクスを進め,経済の再生,雇用の増加,こういったことを果たされた。さらに私も大臣として担当させてもらいましたが,人づくり革命,そして教育の無償化を進める。外交でも今年は日米同盟,安保条約60周年,日米同盟が安倍総理のもとで間違いなく強化されたと思いますし,さらには地球儀を俯瞰する外交と,これも積極的に展開されたと思っています。大きな功績を残された。こういった功績をみんなでしっかりと引き継いでいかなければと,こんな思いでいっぱいです。

【記者】今後の外交を考えたときの影響をどうみてらっしゃいますか。

【茂木外務大臣】安倍総理,大きな実績を残されて,そしてそれはトランプ大統領,またプーチン大統領,さらには各国の首脳ともいい関係を築かれた。これは単に個人のアセットではなくて日本としてのアセットになるんだと,これを活かしていかなければと,こういうふうに思ってます。来週以降も総理としての職務を,新しい総理が決まるまでお務めになるということでありまして,様々な外交日程こういったものも予定をされています。そういったものをしっかりと進めていきたい,そういうふうに思います。

【記者】大臣は長らく安倍政権を支えてきて,今ポスト安倍の一人にも数えられている存在だと思いますけれど,次の総理総裁への意欲,臨み方というのをお願いします。

【茂木外務大臣】今日の今日ですからね。コロナもある中で,今,今日どうっていう感覚にはならないですね。皆でよく話し合いたいと思います。