令和2年8月26日

 8月25日(現地時間同日)、モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショットにおいて、我が方、江原功雄駐モーリタニア・イスラム共和国日本国特命全権大使と先方ウスマーン・ママドゥ・カーン経済・生産部門促進大臣(H.E. Mr. Ousmane Mamoudou KANE, Minister of Economy and Promotion of Productive Sectors)との間で、供与額3億円となる無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

1 モーリタニアでは、同国南部及び東部において発生した干ばつ、大規模な洪水等の異常気象により穀物生産量の減少が見込まれ、6月から8月の端境期には深刻な食料不足に陥る人口が60万人以上に達するとされています。また、新型コロナウイルス感染症拡大により、国内の食料確保のために輸出規制を設ける国が現れ、輸入食料品に依存する同国では深刻な食料不足が懸念されています。

2 この協力は、食料不足に直面している同国に対し、食料安全保障の改善、栄養状態の改善等を目的として、我が国の政府米による食糧援助を実施するものです。

3 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明(PDF)別ウィンドウで開くを表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。

[参考]モーリタニア・イスラム共和国基礎データ
 モーリタニア・イスラム共和国の面積は約103万平方キロメートル(日本の約2.7倍)。人口は440万人(世界銀行、2018年)、1人当たり国民総所得(GNI)は約1,190米ドル(世界銀行、2018年)。