令和2年8月11日

(写真1)「中央アジア+日本」対話・外相会合の様子

(写真2)「中央アジア+日本」対話・外相会合で発言する茂木外務大臣

 8月11日午後3時頃から約1時間30分、「中央アジア+日本」対話・外相テレビ会合が開催され、茂木敏充外務大臣が議長を務めました。同会合において、茂木大臣と中央アジア5か国の外相は、(1)新型コロナ感染症対策における中央アジアの域内協力及び日本との協力、並びに(2)2022年の外交関係樹立30周年を見据えた協力の在り方、特に次回の第8回外相会合に向けた議論の方向性について意見交換を行い、議長声明(仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英語(PDF)別ウィンドウで開く)を発表しました(中央アジアから、トレウベルディ・カザフスタン共和国外務大臣、アイダルベコフ・キルギス共和国外務大臣、ムフリッディン・タジキスタン共和国外務大臣、メレドフ・トルクメニスタン副首相兼外務大臣、カミーロフ・ウズベキスタン共和国外務大臣が出席)。

  1. 茂木大臣から、現在、世界的な新型コロナウイルス感染拡大により、交流が困難な状況であるものの、昨年5月の第7回外相会合によって高められた対話と協力のモメンタムを維持することが重要である旨指摘しました。また、厳しい状況であっても、中央アジアの「開かれ、安定し、自立した」発展のためには地域諸国間の連帯がますます重要となっており、日本が「触媒」として貢献するとの基本的考えは全く揺るぎない旨述べるとともに、自由で開かれた国際秩序の重要性について指摘しました。
  2. 茂木大臣から、各国の新型コロナの犠牲者及びその御家族に哀悼の意を表するとともに、中央アジアの域内協力の進展も含め、感染症対策に関する各国の努力に敬意を表しつつ、共通の危機を克服する上で更なる連帯が一層重要になっている旨指摘しました。また、茂木大臣から、日本が各国の取組を後押しするため、(1)総額約20億円の保健・医療機材の無償供与、(2)国際機関を通じた技術支援・保健医療物資供与、(3)アビガン錠の無償提供、(4)医療専門家間の意見交換を含む感染症対策に係る情報・教訓・知見の共有、を積極的に進めている旨述べたのに対し、中央アジア各国外相から、日本の協力に対する感謝の意が表明されました。
  3. 茂木大臣から、2022年に日本と中央アジア諸国が外交樹立30周年を迎えることに触れつつ、日本で開催される次回の第8回外相会合は、ポストコロナの新たな時代において、各国が共に支え合いながら中央アジア5か国の連帯を強化する姿を示し、日本がこれを後押しする機会としたいと述べたのに対し、中央アジア各国外相から、支持が表明されました。