(令和2年8月7日(金曜日)14時58分 於:英国・ロンドン)

[Teamsを使用したオンラインによる記者会見]

冒頭発言

【茂木外務大臣】それでは始めさせていただきます。飛行機の出発直前まで協議がかかってしまいました。
 日英経済パートナーシップについて、両国は本年6月9日から交渉に入り、今日8月7日までに、全24章中、大半の分野で実質合意し、主要論点について私とトラス国際貿易大臣との間で認識の一致に至り、8月末までの大筋合意を目指すことで一致をいたしました。協定には投資サービス、電子商取引、競争政策の分野などでは日EU・EPAを越えるハイスタンダードでの内容、例えばアルゴリズムの開示要求の禁止にかかる規定や消費者保護にかかる規定の追加等を盛り込むこととし、現在最後の詰めを行っているところであります。日英経済パートナーシップ協定は日英両国間の貿易・投資の一層の拡大に繋がるもので、両国ビジネスの円滑な継続の確保の観点から、来年1月1日からの発効を目指して残された作業を加速化することで一致をいたしました。以上です。

質疑応答

【記者】今回の2日目の交渉を行い、残された課題としてマーケットアクセスの課題が残されているとおっしゃっていましたけれども、今回2日目の交渉で、例えば自動車ですとか農産品については具体的な合意には至ったのでしょうか。特に乗用車の関税撤廃や自動車部品についてはどういう状況か教えていただけますでしょうか。

【茂木外務大臣】冒頭申し上げたようにですね、トラス大臣との間で主要論点について認識の一致に至りましたが、大筋合意、8月末までを目指しているということでありまして、現段階で大筋合意に至っておりませんので、細部の内容については控えさせていただきたいと思っております。
 マーケットアクセスの問題、原産地の問題、相当詰めの議論ができたと思っております。