令和2年8月7日

 8月7日、我が国政府は、ブルキナファソ、チャド及びニジェールにおいて、悪化する治安状況により難民及び国内避難民となった人々並びにホストコミュニティに対する支援として、480万ドル(5億2,800万円)の緊急無償資金協力の実施を決定しました。

1 今回の協力では、赤十字国際委員会(ICRC)、国際移住機関(IOM)及び国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じ、水・衛生、保健、社会統合、シェルター供与といった分野で、難民及び国内避難民に対する人道支援を提供します。また、保健分野における支援を通じ、新型コロナウイルス感染症の影響の緩和に寄与します。

2 この協力を通じ、各国において、以下のような貢献が期待されます。

(1)ブルキナファソ

  • 約6,500人の医療サービス及び水へのアクセスを改善。
  • 約460世帯の生計支援活動の実施。
  • 約200世帯へのシェルター及び援助物資の提供。
  • 性と性差に基づく暴力の被害にあった人々を含む脆弱な人々約1,000人への心理的ケアの提供。
  • 脆弱な人々約15,000人への、性と性差に基づく暴力に対する予防及び保護のための援助物資の提供。

(2)チャド

  • 約10,000人の医療サービス及び水へのアクセスを改善。
  • 約89,000人への、医療サービス、生計支援活動、並びに性と性差に基づく暴力に対する予防及び保護の提供。

(3)ニジェール

  • 約66,000人の医療サービス及び水へのアクセスを改善。
  • 約2,000世帯への医療サービス及び援助物資の提供。
  • 約1,000世帯への、性と性差に基づく暴力に対する予防及び保護のためのシェルターの提供。

[参考1]各国別支援額内訳

ブルキナファソ 230万ドル
チャド 90万ドル
ニジェール 160万ドル

[参考2]国際機関別支援額内訳

赤十字国際委員会(ICRC)を通じた支援 240万ドル
国際移住機関(IOM)を通した支援 120万ドル
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通した支援 120万ドル