令和2年8月6日

 8月5日(現地時間同日)、マダガスカル共和国の首都アンタナナリボにおいて、我が方、樋口義広駐コモロ連合日本国特命全権大使(マダガスカルにて兼轄)と先方カービ・エル・ヤクルツ・モハメド駐マダガスカル・コモロ連合大使(H.E. Mr. Caabi El Yachroutu MOHAMED, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Union of Comoros to the Republic of Madagascar)との間で、供与額2億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

1 コモロは、国連開発計画(UNDP)が発表する飢餓指数(2018)で119か国中101位に位置付けられる後発開発途上国の一つであり、貧困や食料不足が深刻な課題となっています。同国では、コメが主食ですが、火山島のため稲作を含む農耕に適した土地が少ないことから、食料自給率が低く(コメの自給率は0%)、また、天候不順や脆弱な財政基盤もあり、食料不足に直面しています。

2 この協力は、同国に対し、食料安全保障の改善及び栄養状態の改善等を目的として、我が国政府米(約2,400トン)による食糧援助を実施するものです。

3 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明(PDF)別ウィンドウで開く明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]コモロ連合基礎データ
 コモロ連合の面積は約2,236平方キロメートル(東京都とほぼ同じ)、人口85.1万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は1,420米ドル(2019年、世界銀行)。