ジブチに対する基礎教育アクセスの拡大及び就学環境の改善のための無償資金協力に関する書簡の交換

1　ジブチは、人的資源開発を重要課題に位置づけ、教育機会へのアクセス向上と質の強化を重点として、教室の整備やカリキュラム改定等、教育政策の実施に積極的に取り組んでいます。こうした取組により初等教育の就学率等に改善が見られる一方で、前期中等教育（日本の中学に相当）の就学率は依然として低い等の課題がみられます。こうした中で、ジブチ政府は小中併設校の設置の推進を通じて、小中学校が連携した形で教育の質の改善に取り組む方針を示しており、小中併設学校の模範となるモデル校の整備が期待されています。

2　この協力は、特に人口増加が大きく、教育施設の整備が急務となっているジブチ市バルバラ地区ナッシブにおいて、小中併設校を建設し必要機材を整備することにより、基礎教育アクセスの拡大及び就学環境の改善を図り、もってジブチの経済社会開発を下支えする人材の育成に寄与するものです。この協力を通じて、2025年（事業完成3年後）には、小中併設校の建設により、小学校では児童840人、中学校では1,800人の就学が可能となることが見込まれます。

3　我が国は第7回アフリカ開発会議（TICAD7）において、「質の高い教育」の提供を通じた理数科教育の拡充や学習環境の改善を表明（PDF）しており、この協力は同表明を具現化するものです。