令和2年7月31日

 7月31日(現地時間同日)、スリランカ民主社会主義共和国のコロンボ市において、我が方、北村俊博在スリランカ臨時代理大使と先方アンドレア・ベラルド国連世界食糧計画(WFP)スリランカ事務所副代表(Mr. Andrea Berardo, Deputy Country Director, World Food Programme Sri Lanka)との間で、スリランカに対するWFPを通じた食糧援助として、供与額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

1 同国では、全人口の約22%が栄養不良の状態にあり、また全人口の約33%が栄養価の高い食糧を購入することができない状態にあります。加えて、スリランカは季節風の影響を強く受ける島国であることから、洪水や干ばつなどの自然災害が頻発し、特に低所得世帯の栄養摂取に悪影響を与えています。

2 こうした状況を受けて今回国連世界食糧計画(WFP)を通じて供与される食糧(東日本大震災の被災地で生産された魚缶詰約388トン)はスリランカの学校給食プログラムで活用され、栄養価の高い魚缶詰を配給することにより、国内の約27万人の児童の栄養状況の改善に寄与することが期待されます。

[参考]スリランカ民主社会主義共和国基礎データ
 スリランカは、面積6.6万平方キロメートル(北海道の約0.8倍の大きさ)、人口約2,180万人(2019年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は、4,040ドル(2019年、世界銀行)。