環境省・新着情報

令和2年7月21日

総合政策

(仮称)岩泉有芸風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和2年7月21日(火)、環境省は、「(仮称)岩泉有芸風力発電事業環境影響評価準備書」(SGET岩泉ウインドファーム合同会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 本事業は、岩手県下閉伊郡岩泉町において、最大で総出力46,000kWの風力発電所を設置するものである。 環境大臣意見では、(1)道路及び土捨場については、その必要性を再度検討し、計画の見直しを行うことで、土地の改変を最小限に抑えること。大幅な変更がある場合には、調査、予測及び評価を再度実施し、必要な環境保全措置を講ずること、(2)風車の影による生活環境への影響が生じる住居への事前説明を十分に実施すること。事後調査を実施し、環境影響が十分に低減できていないと判断された場合には、追加的な環境保全措置を講ずること、(3)鳥類に関する事後調査を適切に実施し、重大な影響が認められた場合は、視認性を高める措置、稼働調整等を含めた追加的な環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景
   環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事  業として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に  当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。   本件は、「(仮称)岩泉有芸風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業  大臣に対して意見を提出するものである。   今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏ま  え、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

  ※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備     として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する     事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要
  ・事業者   SGET岩泉ウインドファーム合同会社
  ・事業位置  岩手県下閉伊郡岩泉町(対象事業実施区域面積 約1,315.2ha)
  ・出力    総出力 最大46,000kW(4,200kW×12基)

3.環境大臣意見
  別紙のとおり。
  (参考)環境影響評価に係る手続
   【配慮書の手続】
    ・公表         平成29年1月27日~平成29年2月27日(住民意見32件※2)
    ・岩手県知事意見提出  平成29年3月31日
    ・環境大臣意見提出   平成29年3月31日
    ・経済産業大臣意見提出 平成29年4月24日

   【方法書の手続】
    ・縦覧         平成29年7月19日~平成29年8月18日(住民意見26件※2)
    ・岩手県知事意見提出  平成29年12月20日
    ・経済産業大臣勧告   平成30年1月12日

   【準備書の手続】
    ・縦覧         令和元年12月10日~令和2年1月31日(住民意見39件※2)
    ・岩手県知事意見提出  令和2年7月13日
    ・環境大臣意見提出   令和2年7月21日

   ※2 環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料

(別紙)「(仮称)岩泉有芸風力発電事業環境影響評価準備書」に対する環境大臣意見 [PDF 14 KB]

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8237
室長 木野修宏 (内線 6231)
室長補佐 豊村紳一郎 (内線 6233)
担当 藤井沙耶花 (内線 6248)

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