令和2年7月15日
農林水産省

農林水産省は、被覆を要する土壌くん蒸剤(クロルピクリン剤)の使用実態や、現場での指導方法について、各都道府県に対し調査を行いました。この度、当該調査の結果に基づき、被覆の徹底や住宅地等周辺での被害防止対策の実施を改めて都道府県に依頼しましたので、お知らせします。

1.調査の目的

土壌くん蒸剤のクロルピクリン剤は、土壌病害虫を防除する上で有効な農薬ですが、使用に際してほ場をシートで被覆する必要がある農薬です。農林水産省は、クロルピクリン剤の適正な取扱いについて、都道府県等を通じた指導を行っています。この度、クロルピクリン剤の使用実態や、現場での指導方法について、各都道府県に対し調査を行い、今後の指導の強化に活用することとしました。

2.調査結果

調査の結果、ほとんどの産地でクロルピクリン剤の使用時の被覆は完全に実施されているが、一部の産地(住宅地等に隣接しているほ場がある産地を含む。)においては、一部の農家で被覆が実施されていないことがありました。また、各都道府県からは、被覆の徹底や住宅地等周辺での被害防止対策について、地域において様々な取組が行われていることも報告されました。

3.調査結果を踏まえた今後の対応

農林水産省は、調査の結果を踏まえ、クロルピクリン剤の適正な取扱いが改めて徹底されるよう、以下について、都道府県に対し指導を依頼しました。
・住宅地等周辺でのクロルピクリン剤の使用時には、周辺住民に被害が生じないようにするため、特に被覆の実施を改めて徹底するとともに、周辺住民への説明や事前周知等、被害防止対策を行うよう指導すること。
・住宅地等周辺に限らず、クロルピクリン剤を使用する全ての産地に対して、クロルピクリン剤の使用時には被覆が必要であることを改めて周知徹底すること。

今後も、現場の実態把握に努め、クロルピクリン剤の適正な取扱いに関する指導の徹底とクロルピクリン剤の使用に伴う事故の防止に取り組んでまいります。

<添付資料>
資料「クロルピクリンは被覆が必要です!」(PDF : 163KB)
農林水産省消費・安全局農産安全管理課長通知「被覆を要する土壌くん蒸剤の使用実態等に基づく適正な取扱いの徹底について」(PDF : 408KB)

お問合せ先

消費・安全局農産安全管理課農薬対策室

担当者:河合、光嵜
代表:03-3502-8111(内線4500)
ダイヤルイン:03-3501-3965
FAX番号:03-3501-3774

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