令和2年7月14日

 7月14日(現地時間同日)、ザンビア共和国の首都ルサカにおいて、我が方、水内龍太駐ザンビア日本国特命全権大使と先方ブワリャ・ンガンドゥ財務大臣(Hon. Dr. Bwalya Ng’andu, Minister of Finance of the Republic of Zambia) との間で、無償資金協力「コッパーベルト州における保健センターの郡病院への改善計画」(供与限度額26.54億円)に関する書簡の交換が行われました。

1 乳幼児死亡率や妊産婦死亡率等が高く、保健指標の改善が課題となっているザンビアでは、特に急速に人口増加が進む都市部において、基礎的な医療を提供できる公的医療機関が不足しており、保健・医療サービスの向上とアクセスの改善が不可欠になっています。

2 この協力は、同国の主要産業の一つである銅産業の中心で、国内第2、第3の人口を有するコッパーベルト州のキトウェ郡及びンドラ郡の保健センターの改修及び機材整備を行うことで郡病院に格上げすることにより、同州における保健・医療サービス向上とアクセス改善を図り、もって同国における医療体制の強化と健康増進に寄与するものです。この協力を通じて、事業完成3年後の2025年には、2017年時点との比較でそれぞれの郡の整備対象保健センター周辺地域における1年あたりの通常分娩の受入れ可能数がキトウェ郡では2,900件,ンドラ郡では2,300件増加すること等が見込まれます。

3 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)拡大とアフリカ健康構想の推進を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており、この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]ザンビア共和国基礎データ
 ザンビアの面積は約75.3万平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は1,735万人(2018年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,430米ドル(2018年、世界銀行)。