令和2年7月13日

 7月10日(現地時間同日)、モロッコ王国の首都ラバトにおいて、我が方、篠塚隆駐モロッコ王国日本国特命全権大使と先方ナッセール・ブリタ・モロッコ王国外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣(H.E. Mr. Nasser BOURITA, Minister of Foreign Affairs, African Cooperation and Moroccan Expatriates of the Kingdom of Morocco)との間で、供与額5億円の保健・医療関連機材のための無償資金協力(「経済社会開発計画」)に関する書簡の交換が行われました。

1 モロッコ王国においては、新型コロナウイルス感染症の累計感染者数が1万人を超え、現在も連日新規感染者が確認されていることから、保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画は、モロッコ王国に対し、超音波診断装置、X線撮影装置等の保健・医療関連機材を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。

2 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとっても大きな脅威であり、国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ、保健・医療体制が脆弱な国における感染拡大防止は、在留邦人の健康・安全に直結するのみならず、我が国への感染症流入を予防する観点からも極めて重要であり、我が国の経済・社会にも大きく影響し得る喫緊の課題です。

3 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく保健・医療体制が脆弱な国々を支援していきます。

4 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、UHC拡大とアフリカ健康構想の推進を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており、この協力は同表明を具現化するものです。