令和2年7月6日

 7月3日(現地時間同日)、ボリビア多民族国の首都ラパスにおいて、我が方、伯耆田修ボリビア大使と先方カレン・ロンガリク・ロドリゲス・ボリビア多民族国外務大臣(H.E. Mrs. Karen Longaric Rodríguez, Minister of Foreign Affairs)との間で、供与額3億円の保健・医療関連機材のための無償資金協力(「経済社会開発計画」)に関する書簡の交換が行われました。

1 ボリビアにおいては、新型コロナウイルス感染者数は日々増加しています。中南米諸国の中でも所得水準が低い同国は、医療体制が極めて脆弱であり、保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画は、ボリビアに対し、保健・医療機材(移動式X線撮影装置等)を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。

2 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとって大きな脅威であり、国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ、保健・医療体制が脆弱な途上国における感染拡大防止は、在留邦人の健康・安全に直結するのみならず、我が国への感染症流入を予防する観点からも極めて重要であり、我が国の経済・社会にも大きく影響し得る喫緊の課題です。

3 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく保健・医療体制が脆弱な国々を支援していきます。

[参考]ボリビア多民族国基礎データ
 ボリビアは、面積約110万平方キロメートル(日本の約3倍)、約1,135万人(2018年世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約3,370米ドル(2018年、世界銀行)。