令和2年6月29日

 6月29日、午後4時頃から約20分間、茂木敏充外務大臣は、アウン・サン・スー・チー・ミャンマー連邦共和国国家最高顧問兼外務大臣(H.E. Ms. Aung San Suu Kyi, State Counsellor and Union Minister of Foreign Affairs of the Republic of the Union of Myanmar)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 茂木大臣から、冒頭、日本はミャンマーに寄り添って、民主的国造りを引き続き官民挙げて最大限支援していくと述べたのに対し、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相から日本からの継続的な協力に対し期待が示されました。

2 続いて、茂木大臣から、ミャンマーから要望があったアビガン錠の提供や医療機材の供与を含めた新型コロナウイルス感染症に関する日本からミャンマーに対する支援について説明したところ、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相から謝意が示されました。

3 ミャンマー・ラカイン州情勢につき、茂木大臣から、状況改善のため、ミャンマー自身の取組を最大限後押ししていくと述べるとともに、独立調査団勧告に基づく法的措置の進展及び国際司法裁判所(ICJ)暫定措置命令の着実な履行を働きかけました。これに対し、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問から、ラカイン問題についての日本の理解に感謝し、これらの課題にしっかりと取り組んでいくとの反応がありました。

4 両大臣は、新型コロナウイルス感染症の感染状況等を注視しつつ、両国間の人の往来の適切な時期の再開に向けて連携していくことで一致しました。