2020年6月26日

同時発表:(独)製品評価技術基盤機構

(独)製品評価技術基盤機構で行っている消毒方法の有効性評価について、第5回検討委員会(最終回)が開催され、新型コロナウイルスに対して有効な消毒物資(一部の界面活性剤及び次亜塩素酸水)がとりまとめられました。

本件概要

新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、家庭や職場におけるアルコール以外の消毒方法の選択肢を増やすため、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、経済産業省の要請に応じ、消毒方法の有効性評価を実施しました。(関連ニュースリリース:4月15日5月1日5月22日5月29日

昨日6月25日、有識者による第5回検討委員会(最終回)が開催され、以下の消毒物資について、新型コロナウイルスに対して有効と判断されました。

(1)界面活性剤

  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
  • アルキルグリコシド(0.1%以上)
  • アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
  • 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
  • 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
  • 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
  • 純石けん分(脂肪酸カリウム(0.24%以上))【6月25日追加】
  • 純石けん分(脂肪酸ナトリウム(0.22%以上))【6月25日追加】

※これらの界面活性剤の活用について、動画を作成し(関連リンク①外部リンク)、NITEのサイトに洗剤のリストを掲載しています(関連リンク②外部リンク)ので、御活用ください。

(2)次亜塩素酸水(有効塩素濃度35ppm以上)【6月25日追加】

(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かしたものについては、有効塩素濃度100ppm以上)

※「次亜塩素酸水」は、従来から新型コロナウイルス対策として物品の消毒に使用することが推奨されている「次亜塩素酸ナトリウム」とは別のものです。

 

これを踏まえ、新型コロナウイルスに対して有効な消毒・除菌方法の一覧を、関連資料①にまとめています。また、詳細については、関連リンク③にあります独立行政法人製品評価技術基盤機構サイトに、検討委員会資料として公表しておりますので、あわせてご覧ください。

なお、限られた時間と検証リソースの中で緊急的に有効性評価を行ったことから、検証できなかった物資も存在しますが、これらの検証できなかった物資が新型コロナウイルスに有効である可能性もあります。本委員会で検討した有効性評価の対象とならなかったことが、当該物資の新型コロナウイルスに対する有効性への何らかの評価を意味するものではありません。

関連リンク

①動画【ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう】外部リンク
②有効と判断された界面活性剤を含む家庭用洗剤のリスト外部リンク
③独立行政法人製品評価技術基盤機構の発表外部リンク

関連資料

担当

  • 本委員会についてのお問合せ

    独立行政法人製品評価技術基盤機構
    消毒手法タスクフォース
    高見、加藤、吉田
    E-Mail:dmtf-koho@nite.go.jpメールリンク

  • 本発表資料のお問合せ先

    商務サービスグループ
    政策統括調整官 江崎
    生物化学産業課長 田中
    大臣官房危機管理・災害対策室 政策企画官 金井
    担当:松本
    E-Mail:daitai-kensho@meti.go.jpメールリンク

    ※お電話でのお問い合わせは、こちらのコールセンターにお願いします。
    電話:0570-550-612