令和2年6月24日

鈴木外務副大臣の「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金調達に関する閣僚級会合」への出席1

鈴木外務副大臣の「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金調達に関する閣僚級会合」への出席2

1 6月23日,午後10時00分頃から約3時間,鈴木馨祐外務副大臣は,テレビ会議形式にて開催された「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の資金調達に関する閣僚級会合」に日本政府代表として出席しました。

2 今回の会合はスウェーデン及びヨルダンが共催し,アントニオ・グテーレス国連事務総長及びフィリップ・ラザリーニUNRWA事務局長から,約560万人のパレスチナ難民の生命と生活を守るためにUNRWAの活動は重要であり,国際的な支援が必要であることが強調されました。

3 鈴木外務副大臣からは,以下の要旨のとおりステートメントを行いました。

(1)UNRWAが中東の平和と安定に重要な役割を果たしていることは明白であり,パレスチナ難民が一人も取り残されないために,同機関が支援提供というマンデートを全うできることが重要である。

(2)日本はUNRWAの良きパートナーであり,長期的な財政の安定化のためにドナーの多様化が重要であることを踏まえ,パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)の機会等を活用し,アジア諸国の協力強化を図っていく。

(3)日本は,中東和平に関して「二国家解決」を支持する姿勢に変わりはなく,西岸地区の一部を一方的にイスラエルに併合することとなれば状況の複雑化及び「二国家解決」の弱体化をもたらしうることから,事態の推移を注視していく。

4 会合では,約55か国の閣僚や国際機関の代表が参加し,UNRWAへの財政支援及び政治的支持について発言が行われました。

[参考]
 UNRWAの資金調達に関する閣僚級会合 UNRWAの財政安定化に向けた各国の支援内容や意見表明を行うことを目的として開催された会合。