令和2年6月19日

 今般,外務省は,国際原子力機関(IAEA)が提唱するIAEAマリー・キュリー奨学金に対して,50万ユーロの支援を行うことを決定し,18日,IAEA6月理事会にて,引原毅在ウィーン国際機関日本政府代表部特命全権大使から発表を行いました。

1 本奨学金は,若手の女性研究者が原子力科学・技術分野でのキャリアを追求することを促進することを目的として,原子力分野で著名な女性科学者であるマリー・キュリー博士を顕彰して,IAEAマリー・キュリー奨学金と名付けられました。

2 本奨学金への拠出を通じて,原子力科学・技術分野における女性科学者の活躍が更に進むことが期待されます。

[参考]IAEAマリー・キュリー奨学金の概要
1 国際女性デーである本年3月9日,グロッシーIAEA事務局長は,放射性元素のラジウムの発見などにより自然科学の異なる部門でノーベル賞を二回受賞し,原子力科学・技術分野の発展に多大な貢献をしたマリー・キュリー博士を顕彰して,IAEAマリー・キュリー奨学金の立ち上げを発表。同日,立ち上げ式典を開催し,我が国は共同提案国として参加。

2 奨学金(学費及び滞在費)の対象は,大学院(最大二年)にて原子力科学・技術分野の研究を希望するIAEA加盟国の女性。また,インターンとして,IAEAで勤務(6か月から12か月)することも可能。IAEAは,本件予算規模として年間400万ユーロから600万ユーロ,本奨学金の対象人数を,毎年最大100名と想定。同奨学金の運用は,2021年から開始予定。