(令和2年6月16日(火)10:40~10:48 於)復興庁記者会見室)

1.発言要旨
  おはようございます。
  6月19日金曜日でございますが、東京都と各県の間の移動の自粛が緩和されることから、諸般の事情が許せば19日金曜日に福島県を訪問させていただいて、内堀福島県知事と意見交換を行いたいと思っております。
  福島県では、県民限定の宿泊補助、2万4,000泊分が1週間で売り切れ、5万泊分を追加し、さらに10万泊分が検討中となるなど、経済活動再開への動きが始まっております。また、福島県の県立学校では、6月1日から通常授業が再開し、普段の学校生活を取り戻しつつあります。
  このように、被災地では官民挙げて経済社会活動の回復のためのさまざまな取り組みが進められていると承知しております。復興の一層の推進に向けて現地を訪問させていただいて、いろいろと意見交換をさせていただければと思っております。   私の福島県訪問は3月7日以来となりまして、今回で10回目になるわけでございます。被災3県への訪問は3月20日以来、22回目となる予定でございます。
  以上でございます。

2.質疑応答
(問)冒頭発言についてお伺いいたしますが、6月19日から首都圏と各県との往来が再開される見通しということで、大臣といたしましては、受け入れ側の被災地の事情が許せばということになるかと思いますが、また被災地訪問を積極的に開始していきたい考えでいるという認識でよろしいでしょうか。
(答)少し気になるのは、このところ東京の新型コロナウイルス感染者の数が、夜の云々という話はございますけれど、ちょっと数が多いですね。そういう中で、どういうふうになるかということも少し気になっている部分はありますけれども、今のままですと、19日からはいよいよ東京都と各県の移動が可能だということになっておるわけでございまして、そういう状況が現実とあれば、私自身、やはり現地に足を運ぶのは当然のことでございまして、あれもこれもというスケジュールがあったことを、結局、この3カ月、全部棚上げしてきた経過がございます。
  ちょうど国会も節目という予定でございますので、スケジュールの許す限り、地元の皆さんとの調整がつけば、ぜひ私自身が各所に足を運ぶことができれば、また、実情を把握して、コロナでいろいろな影響を受けたという状況も入っておるわけでございますし、実情をこの目で見、そしてお話を聞いて、復興庁の仕事をきちんとさせていただければと、現場主義に寄り添った形の仕事をさせていただければという思いでございます。
(問)先ほど大臣のお話にあったとおり、国会が明日で閉会する見通しになっております。今国会は予算の成立とともに、復興庁設置法など関連5法の改正案の成立がございまして、東日本大震災から来年で10年に向けて大きな節目になった国会だと思います。今国会を振り返って、大臣の御所見を伺いたいと思います。
(答)確かに発災以来、大きな節目を迎えるときでもございましたし、また、これからの10年を見据えての5つの法律を改正させていただいたということでもございました。当然、国会の中では衆参本会議、委員会等、たくさんの質疑があったわけでございまして、こういう質疑を受けながら、私も本当に大きな責任を担って大臣としての仕事をさせていただいているのだという思いを強くしておるわけでございます。
  ただ、本当に予想だにしなかったコロナが起こりまして、オリンピックのことも含め「復興五輪」が来年に持ち越されたこともあって、いろいろな思いがあるわけでございますけれど、やはり世の中というのは予測もつかないことがこのような形で突然起こってくるわけでして、予断を許さないということがございますけれど、いずれにしても気を抜くことなく、被災地の皆さんの思いをしっかりと、復興庁の思いとして、また、私の思いとして被災地の皆さんに寄り添いながら、本当に被災地の皆さん方のお役に立てるように努力しなければいけないと強く思ったこの国会でございました。
  いずれにしましても、これから努力させていただきたいと思っております。
(問)冒頭の訪問の件で、岩手、宮城などの予定が今、どのようになっているかお伺いします。
(答)岩手、宮城のほうも今、事務方が現地の皆さんと調整させていただいているところございまして、スケジュールが許せば、地元の皆さんの状況が許せば、ぜひお伺いさせていただきたいと思っております。
(問)復興庁の職員の方々の往来も自粛されていたと思うのですが、そういった意味では、大臣が19日に行かれて、その後、職員の方々もお仕事で行かれることが再開されるのでしょうか。
(答)今の状況がそのままということであれば、そのような形でいろいろと人の交流も含めてやらせていただいて、復興の実を上げていきたいと思っております。
  ありがとうございました。

(以  上)