令和2年6月5日(金)

 今朝の閣議においては,法務省案件として,主意書に対する答弁書が4件ありました。
 また,「司法書士法及び土地家屋調査士法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」が閣議決定されました。
 

性犯罪に関する刑事法検討会に関する質疑について

【記者】
 昨日,「性犯罪に関する刑事法検討会」の第1回会合が開かれました。女性に対する暴力の根絶は重要な課題の一つであると思いますが,大臣としては性犯罪に関する刑事法について現段階でどのような問題意識をお持ちですか。また,検討会に対してはどのような議論を期待されますか。

【大臣】
 性犯罪は,被害者の人格や尊厳を著しく侵害し,その心身に長年にわたり多大な苦痛を与え続ける悪質・重大な犯罪であり,厳正な対処が必要であると考えております。
 今,こうしている間にも新たな被害者が生まれている可能性がある上,そのような被害者の中には,家庭内のような本来安心して過ごすことができるはずの環境下で,そして安心して接することのできるはずの相手から,被害に遭っている方もいるものと考えています。そういった性犯罪に係る刑事法の在り方の検討は喫緊の課題です。
 そこで,「性犯罪に関する刑事法検討会」の委員の皆様方には,スピード感を持って充実した審議を行っていただきたいと考えております。
 

「法務・検察行政刷新会議(仮称)」に関する質疑について

【記者】
 「法務・検察行政刷新会議(仮称)」について,具体的な検討項目や,今後のスケジュール感,あるいは会議の構成員などについて,決定事項や見通しがあればお願いします。

【大臣】
 「法務・検察行政刷新会議(仮称)」は,この度の黒川元検事長の緊急事態宣言下における賭け麻雀の事案により,国民の皆様から多くの御指摘,御批判をいただいたことを契機として,検察における綱紀の保持でありますとか,法務行政の在り方でありますとか,または,いただいた様々な御指摘を踏まえて,刑事手続の在り方でありますとか,そういったこと全般に対して行ってまいりたいと,私の方で考えております。項目としては今言った大きな3つがございますが,この会議に対する皆様方の御期待もあり,様々な御意見も多方面からたくさんいただいているところでございますので,そういったものを踏まえて,現在,鋭意検討中です。
 構成員につきましては,私は,法曹三者以外に,有識者の方々に入っていただきたいと考えておりまして,国民の皆様の様々な御意見を反映できる形の会議にしたい,そして透明性のある会議にしたいと思っており,そういった考えから,現在,検討しているところでございます。

(以上)