(令和2年5月29日(金)9:20~9:32 於)復興庁6階621会議室)

1.発言要旨
  おはようございます。
  まず1点目でございます。一昨日、第14回福島浜通り地域の国際教育研究拠点に関する有識者会議を、テレビ会議にて開催させていただきました。会議では、6月目途の最終とりまとめの素案について活発に御議論いただきました。今回もテレビ会議による開催ではございましたけれども、円滑に議論を進めることができたと思っておるところでございます。復興庁としては、最終とりまとめに向けて、引き続き議論を進めてまいりたいと思います。
  2点目でございます。昨日、特定復興再生拠点区域外について、帰還困難区域を有する6町村から要望を、地元の代議士を通じてお受けしました。また、与党からも申し入れをいただきました。こうした御要望等も踏まえながら、今後の対応を検討してまいりたいと思っております。
  3点目でございます。27日、NHKさんより、来年春から放送が始まる連続テレビ小説が、福島にゆかりのある「エール」に引き続き、宮城県気仙沼市などを舞台とする「おかえりモネ」に決まったとの発表がございました。被災地気仙沼市などを舞台とするということもございまして、私も大変喜んでいるところでございます。被災地の方々を元気づけるとともに、東北への関心を高めるきっかけとなり、今後の東北の観光振興にも寄与することを期待いたしておるところでございます。
  以上でございます。

2.質疑応答
(問)特定復興再生拠点区域外について伺います。
  昨日の自民党と公明党の加速化本部の申し入れでもありましたように、避難解除に向けた仕組みをつくるべきだと、つくれと、政府に対して、そういった要望がございましたけれども、その拠点区域外の土地利用に当たっては、地元自治体から、公園にしたいとか、産業団地にしたいとか、大規模農地に集約したいとか、いろんな要望があると思いますけれども、いずれにしても、住民らが立ち入って活動する場所については、除染とか、あるいは除染に準じた線量低減措置というのが不可欠だと思うんですけれども、大臣の見解をお伺いいたします。
(答)帰還困難区域については、たとえ長い年月を要するとしても、将来的に帰還困難区域の全てを避難指示解除し、復興再生に責任を持って取り組むとの決意を示してまいったところでございますし、まずは特定復興再生拠点区域の整備を進めておるところでございます。拠点区域外については、これまでも地元の皆さんから重ねて要望をいただいておりますが、大変重く受けとめなければならないと思っております。昨年12月の基本方針においては、地域の実情や自治体の要望等を踏まえて、関係省庁とも連携しながら、今後の政策の方向について検討を進めることとさせていただいております。飯舘村からは、復興公園を整備したいとの御要望をいただいておりますが、こうした各町村の具体的な御要望を踏まえながら、検討させていただきたいと思っております。
  以上でございます。
(問)関連で。除染について伺ったんですけれども、いろんな解除のあり方はあると思うんですけれども、除染や放射線量、そうした放射レベルの低減、減らすという措置が必要だと思うんですけれども、大臣の見解をお願いします。
(答)もちろん除染等についても当然のこと、いろいろと各自治体からも御要望をいただいておりますし、いろんな方々からいろんなお話が来ておるところでございまして、我々も重く受けとめて、今後関係者の皆さんとも、しっかりと対応を協議してまいりたいと思っておるところでございます。
(問)大臣から冒頭御発言ありましたNHKの連続テレビ小説についてお伺いします。
  震災以降、このようなテレビドラマが振興に資するという機会がたびたびあったと思うんですけれども、大臣として、こういうテレビドラマに取り上げられることの効果を、どのように考えられているのかということと、今回発表がありましたNHKの連続テレビ小説について、復興庁として何か制作に協力したりする部分があるのかというところもお伺いします。
(答)この朝ドラに取り上げられるとか、各テレビ等のマスコミに被災地が取り上げられるということは、ものすごく大きな影響がございますし、いい効果もございます。特に観光関係において、あるいはまた、今いろいろと風評の話もございますけれども、そういう中で頑張っておられるいろんな人たちを勇気づける上でも、本当に大きい力になっていると、このように思っておるわけでございます。
  「おかえりモネ」の話は、私も伺ったばかりでございまして、実はストーリーも気象予報士の話だとか、いろんな話はちょっと伺ってはおりますけれども、中身をそれほど詳しく承知しておるわけではございませんけれども、できる限り地元をいい形で、また取り上げていただくことによって、新しい何か魅力を発掘することができればありがたいと思っております。いずれにしましても、朗報だと、このように思っておるところでございます。
(問)NHKの連続テレビ小説の関係なんですけれども、今回の主人公が気仙沼市出身ということで、被災地ということが必ず出てくると思うんですけれども、大臣は気仙沼市を御視察されていると思うんですけれども、何かどこか具体的に印象に残っている場所だったりとかというのはありますでしょうか。
(答)何度かお伺いしておるわけでございますけれども、本当に大変な津波によって被災された地域なんですけれども、長い歴史、伝統、文化というものがあって、しかも今日一生懸命頑張ってきておられる姿というものも拝見しましたし、市長さんや地元の議員の皆さんからもいろんなお話を聞いておるところでございます。
  特に、私は造船所の竣工のときも伺わせていただいておりますし、とにかく地域の中心的な街でもございますし、これからも、ひとつ頑張っていただきたいなと、このように思っております。今回の朝ドラのことで、どういうふうに取り上げられるか、わかりませんけれども、いい形に、また地元の皆さんを励ましていただけると思いますし、また観光的なメリットも何か生まれてくるのかなと、こういうふうな思いでございます。

(以  上)