令和2年5月29日
水産庁


太平洋クロマグロの加入量水準について、2019年生まれの速報(第3報)を公表いたします。

1.経緯

水産庁は、2013年7月及び2014年7月の北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)の勧告(注1)に基づき、国立研究開発法人水産研究・教育機構と協力し、太平洋クロマグロの加入(注2)動向を迅速に把握するためのモニタリングを強化しています。

今回は、2019年の南西諸島海域及び日本海生まれについての加入量水準をお知らせします(注3)。

(注1)ISCの管理勧告(抜粋) 「親魚資源量が低水準にあること及び加入の不確実性を考慮し、加入動向を迅速に把握するための、加入モニタリングを強化すべき。」
(注2)生まれた個体が成長、生残して新たに漁業の対象に加わることをいいます。太平洋クロマグロでは、ふ化後2~3ヶ月、体長20センチメートル程度から漁業の対象となります。
(注3)2014年から、その年に生まれた太平洋クロマグロの加入量水準について、モニタリングで順次得られるデータに応じて、概ね10月、12月、翌年5月を目途にモニタリングに基づく速報を公表するとともに、翌年10月を目途に過去のデータと比較した推定結果を公表しています。太平洋クロマグロの加入量情報更新の流れについては、添付資料を御覧ください。

2.概要

2019年生まれの加入量水準(第3報)
「2019年生まれの加入量指標は、これまでの調査期間(2011年~2018年)の平均を上回る水準であった。」
・九州西海域で操業した曳縄モニタリング船の11月~翌年2月の漁獲努力量当たり漁獲尾数(CPUE)を加入動向の指標として分析しました。
・2019年における曳縄モニタリング船CPUEは、2011~2018年平均の122%でした。
・正式な加入量の推定値は、今後の資源評価において様々なデータを用いて総合的に分析され、確定されることとなり、加入動向の指標と異なる傾向を示すことがあります。

詳しい内容については、水産研究・教育機構作成の添付資料を御覧ください。
なお、2019年生まれの次回の速報(第4報(最終))は、本年10月頃を予定しています。

(参考)
令和元年11月6日付けプレスリリース「太平洋クロマグロ「2018年生まれの全体の加入量水準」及び「2019年の南西諸島海域生まれの加入量水準」(2019年11月)について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/191106.html
令和元年12月24日付けプレスリリース「太平洋クロマグロ「2019年の日本海生まれの加入量水準」(2019年12月)について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/191224.html
水研HPリンク「太平洋クロマグロの加入量モニタリング速報」※最新版及び過去の記事をご覧いただけます。
http://fsf.fra.affrc.go.jp/maguro20/maguro20.htm

<添付資料>
太平洋クロマグロ2019年生まれ加入量モニタリング速報(第3報 2020年5月)
太平洋クロマグロ(20xx年生まれ)の加入量情報更新の流れ

お問合せ先

増殖推進部漁場資源課

担当者:国際資源班 森田、清水、屋敷
代表:03-3502-8111(内線6803)
ダイヤルイン:03-6744-2380
FAX番号:03-3592-0759

(モニタリングの内容について)
国立研究開発法人水産研究・教育機構 国際水産資源研究所
担当者:くろまぐろ資源部 中塚、塚原、福田、西川
電話:054-336-6032