令和2年5月27日

 5月27日,午後4時頃から約20分間,茂木敏充外務大臣は,ステフ・ブロック・オランダ王国外務大臣(H.E. Mr. Stef Blok, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of the Netherlands)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,茂木大臣から,新型コロナウイルス感染症をめぐる状況の改善に向けたオランダ政府及び国民の努力に対し敬意を表するとともに,オランダからの要望に基づき提供したアビガン錠に関し,臨床研究の前進に寄与することを期待する旨述べました。これに対し,ブロック大臣から,アビガン錠提供への謝意が述べられるとともに,制限措置の緩和を始めとするオランダにおける感染症拡大防止の取組状況について説明がありました。また,両大臣は,公平で独立した包括的なWHO検証の重要性についても一致しました。

2 茂木大臣から,オランダに進出する日系企業の継続的な事業活動を確保するための支援を要請し,ブロック大臣から理解を得ました。また,両大臣は,日蘭ワーキングホリデー制度日蘭平和交流事業を含む二国間関係についても意見交換を行いました。

3 さらに,両大臣は,新型コロナウイルス感染症の収束後の人の往来の再開のあり方について意見交換しました。また,交流を再開できる状況になった際には,戦略的パートナーシップに基づき,二国間関係の一層の発展に向けて協力していくことで一致しました。