令和2年5月26日
農林水産省

国際かんがい排水委員会(ICID)日本国内委員会は、世界かんがい施設遺産候補施設として3施設をICID本部へ申請することを決定しました。

1.概要

世界かんがい施設遺産とは、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(※ICID)が認定・登録する制度であり、平成26年に創設されました。登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されており、昨年までに、国内の39施設が登録されています。
ICID:International Commission on Irrigation and Drainage、本部所在地:インド、ニューデリー

2.国際かんがい排水委員会への申請施設の決定について

ICID日本国内委員会(事務局:農村振興局整備部設計課)において、令和元年12月16日(月曜日)から令和2年2月14日(金曜日)までの間、世界かんがい施設遺産の国内申請を受け付けました。申請のあった施設について、ICID日本国内委員会において審査を行った結果、以下の3施設を世界かんがい施設遺産の候補施設としてICID本部に申請することを決定しました。

  1. 天狗岩用水(てんぐいわようすい)(群馬県前橋市、高崎市、玉村町)
  2. 備前渠用水路(びぜんきょようすいろ)(埼玉県本庄市、深谷市、熊谷市)
  3. 常西合口用水(じょうさいごうくちようすい)(富山県富山市) 

3.今後の予定

ICID本部に設置される審査委員会において、世界かんがい施設遺産への登録の可否について審査が行われます。登録と判断された施設は、第71回ICID国際執行理事会において発表されることになります。
 ※第71回ICID国際執行理事会は、令和2年9月にオーストラリアで開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえて、令和2年12月1日(火曜日)から令和2年12月7日(月曜日)の間にモロッコで開催することが検討されています。

<添付資料>
世界かんがい施設遺産申請施設(令和2年)(PDF : 688KB)
世界かんがい施設遺産とは(PDF : 267KB)
世界かんがい施設遺産の登録施設(2019年迄)(PDF : 1,194KB)

お問合せ先

農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室

担当者:宮川、田尻、秋田
代表:03-3502-8111(内線5560)
ダイヤルイン:03-3595-6339
FAX番号:03-5511-8251

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