令和2年5月21日

 5月21日,午後2時頃から約20分間,茂木敏充外務大臣は,テオドロ・ロクシン・フィリピン外務大臣(Hon. Teodoro L. Locsin Jr., Secretary of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,茂木大臣からロクシン大臣に対し,本年1月のマニラ訪問時の歓迎に改めて謝意を述べつつ,新型コロナウイルス感染症に関するフィリピン政府の取組への敬意を表しました。これに対し,ロクシン大臣からフィリピン国内の感染状況につき説明がありました。

2 両大臣は,新型コロナウイルス感染症に対応していくためには国際社会の連携が重要であることを確認しました。また,茂木大臣から,フィリピン国内外の邦人への帰国支援に謝意を述べた上で,フィリピンにおける在留邦人の安全及び日系企業の安定操業への協力を要請しました。これに対し,ロクシン大臣から本邦内に停泊していたクルーズ船のフィリピン人乗員帰国支援に対する謝意が表明されました。

3 続いて,茂木大臣から,新型コロナウイルス感染症に関するフィリピンに対する協力(アビガン錠供与,技術支援・医療物資供与,緊急支援円借款等)について説明し, ロクシン大臣からは,日本からの支援に対する深甚なる謝意が表明されました。

4 最後に,茂木大臣から,状況が落ち着き次第,質の高いインフラ整備,ミンダナオ和平プロセス及び安全保障・防衛分野に関する様々な二国間対話を加速化し,南シナ海問題を含む地域情勢について連携したい旨述べたのに対し,ロクシン大臣も日・フィリピン関係を益々強化していきたい旨述べ,両大臣は二国間関係を一層発展させていくことで一致しました。