日時 令和2年5月8日(金曜日)10時24分~10時32分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • 農林水産関係の第2次補正予算の必要性について
  • 牛乳需要の現状と今後の見通しについて
  • 母の日以降の花の需要喚起対策について

 

記者

  一問お願いします。連休中に緊急事態宣言の月末までの延長が正式に決まりましたが、与野党から第二次補正予算の編成を求めるような声も上がっています。農林水産関連での追加の対策の必要性に関して、現時点での大臣のお考えをお聞かせいただければと思います。

大臣

  まずはですね、今現在周知の努力をしております補正予算、これがどれほど現場に周知が徹底され、そして、御利用に向けてどのような状況になっているかをつかむことがまずは大事だと思っています。金額ばかりをですね、ただただ積み上げることは、私は現場に対する対策だとは思っておりません。しかし、この連休中もですね、私も出かけられませんから、メディアを通して全国の様子を、あとは農林水産省からの報告によって知っている訳でありますけれども、相変わらず高級な食材等は苦戦しておりますし、例えば富山県のホタルイカあたりがですね、冷凍庫が一杯になってもう全く入らないとか、様々な追加的な状況が生じていることも事実だと思っています。ですから、繰り返しになりますけれども、しっかりと現場でどれだけの周知徹底、そしてこれが浸透しているかを把握した上でですね、足らざるところは当然、次の補正予算でですね、追加をさせていただく準備はさせていただくつもりでいます。具体的にどこをどうするということについては、追って御報告させていただきます。

記者

  緊急事態宣言が延長されましたけれども、地方の方では学校再開などしておりますところもあるかと思いますが、現在牛乳の需要が低迷しているということで大臣もおっしゃってらしたと思うんですけれども、改めて現状と今後の見通しをお願いいたします。

大臣

  現状は引き続き厳しいというふうに思っております。随分ですね、私共農林水産省だけではなくて、民間の方々、いわゆる普段ネットで発信をされているインフルエンサーのような方もですね、牛乳を使って新しいメニューを発信してくださったり、いろんな動きがですね、官民挙げて行われております。このことは大変ありがたいことでですね、当然牛乳の消費にも直接的な影響があると思いますが、しかし前にも申し上げましたように、この5月・6月はですね、特に乳量が増える時期でありますので、この増える乳量に対してですね、工場の処理能力も限られています。その限られている工場の処理能力を過ぎてしまえば、最終的には搾った乳を廃乳する、もしくはですね、それも追いつかないということであれば、頭数自体をですね、減らしていかなければならない。これまで都府県の酪農は特に生産基盤が弱ってきている。そしてこの一、二年ですね、ようやく少し上向きになるような傾向が見えてきて、明るさも見えてきたところでありますから、是非引き続きですね、乳製品、それから牛乳、そういったものの消費拡大は国民の皆様にお願いしたいと思っています。
  更に鳥取あたりのですね、全ての公立学校が始まった、全ての学年ではないかもしれませんが、そういう動きもありますし、これから先ですね、14日、それから21日、新たな見直し等が行われるということになっておりますけれども、その段階においては学校給食もまた再開されるということも予見される訳ですけれども、それは希望的観測に過ぎる部分もあります。延長されないことを心から望んでおりますけれども、そうなったらですね、学校のほうにもまた牛乳が供給され、この厳しい状況に関しても対応できると思いますけれども、引き続き、まだ予断を持ってですね、これがいい方向に向かうとは申し上げられませんので、国民の皆様方にはですね、本当にコップ一杯飲んでいただくと、もう、本当に、お一人お一人飲んでいただけるんであれば、コップ半分でも十分に、この5月・6月の乳量増加分を消化するには十分な量になりますので、御理解・御協力をいただければ、こんなにありがたいことはないと思っています。

記者

  明後日、母の日ですけれども、農林水産省としても母の月として応援していますが、母の日が過ぎた以降やはり需要が落ち込んでしまうんではないかと心配の声も上がっています。農林水産省として何か対策ありましたらお願いします。

大臣

  メディアの方々にもですね、随分好意的に御協力をいただきまして、花を買おうというトレンドはですね、日本国民の間に随分、今あると思います。私もこの連休期間中に一度花屋さんに、私にも両親がおりますので、手配しに女房と行ったんですが、もちろん私は道端で女房がお店ということですけれども、なかなか繁盛、たくさん居られてですね、忙しそうにされておられました。価格自体もですね、確かに厳選出荷ということで、お花の農家自体が、花を出す量自体を減らしているということもありますけれども、価格も一時期のような大幅な下落というところからは回復傾向にあります。これはやはり国民の皆様方が、花を買おうという優しい気持ちを持っていただいた成果だと思っています。大変感謝したいと思います。
  母の日が過ぎたらまた減るのかもしれませんが、母の月ということにさせていただきました。やはり、どうしてもですね、宅配に頼る時期になっています。ビールを買うとか、特に重たい水物を買う時はですね、宅配で、楽天とかAmazonとかですね、そういうところで買いますから、なるべく一時期に集中しないようにしていただきたい。私も若干ずらさせていただきました。母の日に届けるということでなくて、少し、2,3日ずらした日にちを指定させてもらいました。そして母の日が過ぎても、お花自体はですね、この母の月、5月はもう母の月ですから、この月の間にですね、もしかしたら私が思いますに、実の母でなくてもですね、例えば職場でお母さんみたいな、新入社員が大変お世話になった先輩とかですね、いろんな理解の仕方があると思うんです。ですから感謝の気持ちをですね、示すような月にしていただければと思います。
  来月はまた父の日が来るわけですけれども、考えてみれば父の花がないんですね。この機会に父の花をですね、私が勝手にこれが父の花だと決める訳にはいきませんので、業界の方や、生産者の方や、いろんな御意見を、公募することもあるかもしれません、いろんなことを含めてですね、来月父の月で何かできればいいかなと、まあ私が勝手に思っているだけですけれども、考えてみたいと思います。引き続きですね、家庭で過ごす時間が増えている分、家にお花があるということはですね、とても家庭の空気を明るくする、そして季節を感じることができるものでありますから、是非、切り花を、鉢植えも含めてですね、家庭に緑、お花を飾っていただきたいと、よろしくお願いします。

報道官

  他よろしいでしょうか。では、以上で終了します。ありがとうございました。

以上