2020年3月27日(金曜日)
8時42分~8時49分
於:参議院本会議場中庭側廊下

質疑応答

景気の状況

Q:幹事社から2点お願いします。
昨日の月例経済報告で、景気判断について下方修正、回復という見通しが取れました。これについて、現在の景気の状況について大臣の御所見をお願いします。

A:新型コロナウイルスの感染症の影響によって、我が国の景気が急速に厳しい状況になっていると認識をしております。
今後必要な対策については、私も連日、観光、小売、中小企業等の事業者の生の声を集中的にヒアリングをしているところであります。影響を受けている現場の声に耳を傾けて、前例に捕らわれることなくマグニチュードに見合うだけの必要かつ十分な対策を練り上げてまいりたいと考えております。

経済対策

Q:幹事社からもう1点。
本日の本予算の成立に伴って、経済対策、策定の見通しになるわけですけれども、景気の底割れを防ぐためにも経済産業省としてどのような対策が必要か、大臣の御所見をお願いします。

A:今申しましたように、そのためのヒアリング等もやっております。それと、昨年来の補正予算の景気対策、経済対策26兆円、事業ベースでそういうものも組んでありますので、しっかりとこれらを執行していくということ、そして当面の経済に影響がないように、できるだけ影響がないようにコロナウイルス関係の対策というものも今までの前例に捕らわれることなく組んでいくということだと思っています。

新型コロナウイルス感染の流行に伴うマスクの需給

Q:マスクの件でお伺いしたいんですけれども、転売禁止が始まってからもうすぐ2週間たつんですけれども、まだ市中では品薄だというふうな声もありまして、改めて現状認識と品薄の解消時期をお願いします。

A:製造のレベルでは大体6億枚の確保はできているということで、今まで比率で言うと、中国が7、日本産が3、国産が3ということだったんですけれども、6・4で今度は国産が多いというような状況にはなってきております。
ただ、今まで製造・流通の過程でも在庫があって、そして小売の時点でも在庫があってということが全部一回なくなりましたから、そして更にまた優先順位ということで医療であるとか介護の現場であるとか、場合によっては4月から学校が始まれば学校ということも含めて、確保すべきものもあるということで、それで店頭にはなかなかやっぱり行き渡らないというのが現実かなと思っておりますけれども、今の努力を続けた上で、小売の店頭でお客さんが買った後も残るような状況に早くしていきたいということで努力を続けるということになっております。

新型コロナウイルス感染の流行に伴う事業者支援

Q:先ほどの大臣の御回答で、中小企業の生の声をヒアリングをされているということなんですけれども、どういったところに問題を感じていらっしゃるのか。それに対して、どういうふうに対応していくのか。

A:これは様々なんですよね。やっぱり資金繰りが一番ということで、もう20万件を超えた相談件数のうちの90数%が資金繰りということですね。年度を超えるための資金繰りということで、どうやったら借りられるか、また利率の低い資金が調達できるか、また条件変更できるかというようなこともあって、それらに対してしっかりと訴えをしていくということだと思いますし、中小企業といっても、また小規模の事業者もありますから、サービス事業を中心とした小規模の事業者というのは、やはり日々の売上げによって、次の事業を行うための資金繰りもしているということもありますから、そういったところもどう応じていくか。当面、融資であるとか保証であるとかということと、あとは小口の融資もありますし、ある程度の大きくまとまった額の融資もある。そして、さらにまた無利子・無担保というものもある。さらに、また5年間据置きという形で、返済は5年後終わってからというものもありますので、そういったバリエーションの中で皆さんに使っていただくということと、次の対策のためにまたしっかりとヒアリングをした上で対策を練っていきたいと思っております。

G20首脳会議

Q:昨日のG20首脳会議で、テレビ会議で首脳側から、各貿易担当相にコロナウイルスによる通商面の打撃の評価をするように指示が出ましたが、まずはこの収束であったり、現状の経済の維持が重要課題だと思うんですが、その先に貿易担当をされている経産省として、どのようなことができるのか伺えないでしょうか。

A:従来からどう変わってきているかというのがまず第一、変化を把握するということ、そしてその変化がどこまで続くのかという見通しと、さらにまた輸出・輸入で賄っているものをどうしていくか。輸入であれば、他のところに、海外、生活用品であれば、そういったものが替えられるかどうか。また輸出に関しても、どういう状況なのかということで、例えば製造業であれば、自動車なんかは先方の市場の関係で生産が止まることもあり得るということですから、それらも含めて業界団体と連携しながら経産省としての対策を練ってまいりたいと思いますし、支援が必要な場合にはしっかりと支援をしていくということになると思います。

新型コロナウイルス感染の流行に伴う事業者支援

Q:中小の営業の自粛に関してなんですけれども、損失補償とか、営業補償というか、利益を補填してほしいという声も多いですけれども、その辺大臣、どのように考えていらっしゃいますか。

A:これはいろいろな御意見がありますし、いろいろな御意見を踏まえて、全て俎上に載せた上で今検討をしているということであります。当面は年度末までのつなぎの資金であるとか保証であるとかということで、十分にこの金融措置等もしておりますので、まずは経産省の事業の継続という点で考えれば、しっかりと用意したものを活用していただきたいということであります。そして、その次の段階でしっかり皆さんの声を反映したものを今検討しているということであります。これ以上はなかなか申せませんので。

 以上

最終更新日:2020年3月27日