令和2年3月23日

1 3月23日(現地時間同日),フィジー共和国の首都スバにおいて,我が方大村昌弘駐フィジー特命全権大使と先方ヨゲシュ・カラン首相府次官(Mr. Yogesh Karan, Permanent Secretary for the Office of the Prime Minister of the Republic of Fiji)との間で,供与額8.48億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

2 フィジーは,330の島々から構成される島嶼国であり,毎年サイクロンや大雨・高潮等による被害が頻発しています。2018年4月の大雨による洪水被害時等には大多数の国民に影響が生じており,防災・減災能力の強化は喫緊の課題です。

3 本計画は,津波早期警戒システム及び災害無線システムをはじめとする防災に対する強靱性強化のための機材を供与し,もって同国の自然災害に対する脆弱性の克服に寄与することが期待されます。

4 この協力は,2018年5月18日及び19日に福島県いわき市において開催された第8回太平洋・島サミットにおいて,我が国政府が表明した支援の柱である「強靱かつ持続可能な発展の基盤強化」に資する協力(PDF)別ウィンドウで開くとして実施するものです。

[参考1]フィジー共和国基礎データ
 フィジー共和国は,面積1万8,270平方キロメートル(四国とほぼ同じ大きさ),人口約89万人(2017年,フィジー統計局),1人当たり国民総所得(GNI)は5,860米ドル(2018年,世界銀行)。

[参考2]第8回太平洋・島サミット
(1)第8回太平洋・島サミット(PALM8)は2018年5月18日及び19日に福島県いわき市において開催。16の太平洋島嶼国・地域及びオーストラリア・ニュージーランドの首脳級等が出席。フィジーからはバイニマラマ首相が参加した。

(2)我が国は,PALM8において,(ア)自由で開かれた持続可能な海洋,(イ)強靱かつ持続可能な発展の基盤強化,(ウ)人的交流・往来の活性化の3つを柱として,今後3年間でこれまでの実績も踏まえた,従来同様の,しっかりとした開発協力の実施及び成長と繁栄の基盤である人材の育成・交流の一層の強化を表明した。