令和2年3月18日

 3月18日午後5時25分頃から約25分間,茂木敏充外務大臣は,ルイージ・ディ・マイオ・イタリア共和国外務・国際協力相(H.E. Hon. Luigi Di Maio, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Italian Republic)と日伊外相電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
 
1 茂木大臣から,ディ・マイオ大臣に対し,イタリアにおける新型コロナウイルス感染症の犠牲者に対するお悔やみを伝えるとともに,イタリア国民に対して連帯の意を表しました。
 
2 ディ・マイオ外相からは,日本からの連帯の意に感謝するとともに,「ダイヤモンド・プリンセス」号に乗船していたイタリア人乗客及び船長を始めとする乗員に対する日本の支援・協力に感謝が述べられました。
 
3 両大臣は,新型コロナウイルスの感染拡大を受け,両国が実施している取組をそれぞれ説明しました。ディ・マイオ大臣からは,日本の取組は他国にとって模範となっていると述べるところがありました。その上で,両大臣は次の四点について一致しました。
(1)第一に,各国で感染が拡大する中,感染症対策により得られた教訓・知見を共有していくこと。
(2)第二に,感染の拡大防止を図る上で,一定期間の適切な水際対策も考え得ること,また,水際対策をとる上では関係国間での協調及び情報共有が重要であること。
(3)第三に,感染症の沈静化に向けて治療薬やワクチンの開発が極めて重要であり,各国の官民の取組を強化し,共同開発も模索していくこと。
(4)第四に,両国に滞在しているそれぞれの国民の安全確保に向けて引き続き協力していくこと。
 
4 両大臣は,来週のG7外相会合でも,新型コロナウイルス対策についてしっかり議論し,協力していくことを確認しました。