令和2年3月12日

1 3月11日(現地時間同日),ガーナ共和国の首都アクラにおいて,我が方姫野勉駐ガーナ特命全権大使と先方アンヌ=クレア・ドゥフェイ国連児童基金(UNICEF)ガーナ事務所長(Ms. Anne-Claire Dufay, Representative, UNICEF Ghana)との間で,供与額1億円の無償資金協力「母子手帳の利用を通じた育児ケア向上計画(UNICEF連携)」に関する書簡の交換が行われました。

2 ガーナは,予防可能である感染症(肺炎,マラリア)や栄養失調等の原因により,新生児死亡率が4.1%(出生対:2010から2017年),5歳未満児死亡率が5.6%(出生対:2010から2017年)と高くなっており,母子保健サービスの改善が喫緊の課題となっています。

3 この協力は,母子手帳,身長計等の供与及び医療・保健従事者に対する研修等を実施することにより,母子の育児ケア(母子の産前・産後から育児に至る期間の継続的な母子保健サービス)の強化を図り,もってガーナの保健サービス改善を図るものです。これにより,約16万人の母親が母子手帳を活用した予防的な保健サービスを受けることが可能になります。

4 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)拡大とアフリカ健康構想の推進を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]ガーナ共和国基礎データ
 ガーナ共和国の国土面積は約23.9万平方キロメートル(日本の約3分の2),人口は約2,976万人(2018年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約2,130米ドル(2018年,世界銀行)。