令和2年3月10日

1 3月10日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,我が方髙橋良明在アフガニスタン臨時代理大使と先方ファティマ・ヌスラス・ガザーリー国際移住機関(IOM)アフガニスタン事務所長代行(Ms. Fathima Nusrath GHAZZALI, Officer-in-Charge, IOM Afghanistan)との間で,9億8,400万円を供与額とする無償資金協力「コミュニティレベルにおける灌漑及び水資源管理改善を通じた防災促進計画」に関する交換公文の署名式が行われました。

2 アフガニスタンでは,地震,洪水,干ばつ,地滑り,砂嵐,雪崩等,多種多様な自然災害が頻発しており,毎年多くの被害に見舞われています。2018年には約32万人が自然災害による避難生活を余儀なくされ,2019年も,被災者は23万人に上っているとされています。災害は人命に直結するとともに,住民の生活を直撃し,生活環境や貧困状況の悪化,コミュニティの不安定化や国内避難民の増加等,当該地域の経済・社会状況に大きな負の影響を与えています。

3 この協力は,アフガニスタン全土において,災害リスク削減のためのインフラ整備及び災害リスク管理等を行うことにより,同国における中央・地方・コミュニティレベルでの防災・減災能力向上を図ります。この協力を通じて,安全で安定した国民の生活環境及び経済・社会活動が促進され,アフガニスタンの持続的・自立的発展に寄与することが期待されます。

[参考]アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
 アフガニスタン・イスラム共和国の面積は65.2万平方キロメートル(日本の1.7倍),人口は約3,717万人(2018年,世界銀行),1人当たりの国民総所得(GNO)は550米ドル(2018年,世界銀行)。