2020年3月6日(金曜日)
8時48分~8時53分
於:衆議院分館1階ロビー

冒頭発言

双葉町、大熊町、富岡町の一部地域の避難指示解除

私の方から1点申し上げます。
福島において一昨日と昨日、双葉町と大熊町の一部地域の避難指示がそれぞれ解除されました。また、10日午前6時には富岡町の一部地域が解除されます。
私自身、明日福島に出張し、双葉町を視察するとともに浪江町にある福島水素エネルギー研究フィールドの開所式に参加をいたします。
避難指示の解除はゴールではなく復興に向けたスタートであります。解除後も引き続き町の御要望を真摯にお伺いしながら、帰還環境の整備と双葉町、大熊町、富岡町の復興に全力で取り組んでまいります。
私からは以上です。

質疑応答

新型コロナウイルス感染の流行に伴うマスクの需給

Q:昨日、安倍総理の方からマスクの転売を禁止する方針を発表されましたけれども、それを受けて、今後品薄状態を解消するためにどういった策を講じていくお考えでしょうか。

A:国民の皆様が花粉症や新型コロナウイルス対策を始め、日常生活に必要なマスクすら購入できずに大変御苦労されている中で、残念ながら、インターネットにおいてマスクが高価格で取引をされている事例が報告をされています。こうした転売を目的とした購入が店頭におけるマスクの品薄状態に拍車をかけているという指摘もあります。
このため経済産業省では、大手のネット売買サイトの運営企業と対話・調整を重ねてきたところであります。2月28日にマスク等のオークションへの出品の取りやめや大ロットでの販売を3月14日から当面の間制限することを要請したところであります。
また、昨日の新型コロナウイルス感染症対策本部において、総理から国民生活安定緊急措置法を適用し、マスクの転売を禁止するために、速やかな施行に向けて、政令の決定に向けた手続を進めるように指示がありました。
総理の御指示を受け止めた上で、消費者担当大臣、厚生労働大臣など関係大臣と連携しながら検討してまいりたいと考えております。
これも、製造の方も含めてずっと品薄というか、なくなった中で、流通の過程で偏りがあったり、なかなか店頭に並ばないという状況がある。その1つにネット販売というのがありまして、マスクの件に関してはここだけ経済産業省の担当ということで、ネット販売に対する措置をしたところであります。

福島第一原発のALPS処理水

Q:福島第一原発のトリチウム水について伺います。海洋放出などで放出する場合、準備に2年程度かかるため、今年の夏頃までに決定する必要があるとも言われております。時間は限られていると思いますけれども、それまでに漁業関係者から合意が得られるとお考えでしょうか。

A:政府としては小委員会の報告書で指摘されているように、今後地元の自治体、農林水産業者を始めとした幅広い関係者の御意見を丁寧にお伺いした上で、風評被害対策も含めて結論を出してまいりたいと思っております。スケジュールありきではなくて、まずは関係者の皆さんに説明をしていく、そして御理解をいただく努力をしていくということでありまして、透明性のあるプロセスで政府としても責任を持って決定を行ってまいりたいと考えています。

Q:丁寧に聞くというのは、必ずしも決定に合意が必要ではないとお考えでしょうか。

A:いえいえ、まずは説明をするということで、皆さんの御意見も伺った上で何ができるかということも含めて検討していくと。そう時間があるわけじゃないという御指摘もよく分かっておりますけれども、その中で体制を作りながらそういう作業を進めていくということであります。

新型コロナウイルス感染の流行に伴う事業者支援

Q:コロナ関連で、感染拡大のリスクから政府から避けるべき場所として示されたスポーツジムやビュッフェの食事を出す飲食店で休業などに伴う深刻な経営悪化が指摘され始めています。これに対して政府として融資の強化以外などでの支援策、検討されているものありますでしょうか。

A:当面、経済産業省としては事業を営む個人・法人に対する支援ということで融資や保証ということをできる限りやろうということでやっております。今の時点では経済産業省では、そのほかの手立てというのはございません。ただ、これからいろいろな声を聞いて、どうしていくかということも含めて検討してまいりたいと思いますし、全国に1,050か所、相談窓口、商工会、商工会議所であります。そういったところにかなりの意見が寄せられているということで、その個別の意見を集約しながら対策というものを考え、また必要に応じて対応してまいりたいと思っています。

(以上)                                                   

最終更新日:2020年3月6日