令和2年2月17日

1 2月20日,外務省において,ASEAN地域フォーラム(ARF)公式行事として,「第2回海洋状況把握(MDA)の国際連携に関するARFワークショップ」を開催します。

2 日本を含むARFメンバーの多くは長い海岸線を有し,人々の生活において海洋は重要な役割を果たしています。一方,海洋をめぐっては,海賊,テロ,違法漁業,環境破壊,自然災害等,早急な対応を要する多くの課題があります。

3 これらの課題に対処するためには,各地で発生している事象についてリアルタイムで正確な情報を把握し,関係者に共有することで,素早い対応につなげることが重要です。また,一か国で広大な海洋に関する情報を網羅的に把握することは不可能であり,国際的な情報共有のネットワークを構築する必要があります。

4 こうした状況を踏まえ,今次ワークショップでは,日本とベトナムの共同議長の下,ARFメンバーが直面する海洋をめぐる課題に関し,MDAを活用した対応策や国際連携の在り方等について議論を行います。

5 今次ワークショップには,各国から,外務省,海上保安機関,海軍関係者や有識者等が参加する予定です。

[参考1]第1回海洋状況把握(MDA)の国際連携に関するARFワークショップ(概要)
 日本は,2018年3月,マレーシアとともに「第1回MDAの国際連携に関するARFワークショップ」を開催。同ワークショップでは,MDAの概念に関する各国の認識及びMDA能力向上に向けた各国の取組等について議論が行われた。

[参考2]ARFメンバー(25か国,1地域,1機関)

(1)ASEAN ブルネイ,インドネシア,マレーシア,タイ,フィリピン,シンガポール,ベトナム,ラオス,ミャンマー,カンボジア
(2)非ASEAN 日本,米国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,パプアニューギニア,韓国,北朝鮮,モンゴル,中国,ロシア,インド,パキスタン,東ティモール,バングラデシュ,スリランカ,EU