令和2年2月25日

第三回中東における暴力的過激主義対策に関する対話の開催1

第三回中東における暴力的過激主義対策に関する対話の開催2

1 2月17日から21日にかけて,中東及び東南アジアから5名の専門家を招へいし,「第三回中東における暴力的過激主義対策に関する対話」を開催しました。

2 18日,本対話に参加した専門家一行は,中山展宏外務大臣政務官を表敬しました。中山政務官から,日本はイスラムと「和」や「寛容」を重視する精神を共有しており,長年中東,東南アジア各国と良好な関係を有している立場から,暴力的過激主義対策を含め国際社会の平和と繁栄に引き続き貢献していきたい旨述べました。これに対し,一行からは招へいに感謝する,有意義な対話を行いたい旨述べました。

3 その後一行は,我が国の有識者を交えた「イスラムの多様性の考察」をテーマとした,ラウンドテーブルや,森本東大寺長老との宗教間対話,研究機関との意見交換等を通じて暴力的過激主義に対抗する方策を議論しました。

4 一行は,これらの機会を通じ,暴力的過激主義に対抗するためには,イスラム教の宗派間や地域間での対話及びイスラム教と他の宗教の対話を活発に行っていくことが有益であるとの認識で一致しました。また,一行は,今後とも今回のような対話を続けていくことが有益であり,対話を開催した日本政府に感謝する旨の発言がありました。

[参考]中東における暴力的過激主義対策に関する対話
 暴力的過激主義思想は根強く世界各地に残存・拡散しており,我が国もテロの標的の例外ではなく,我が国として,対話を通じた取組を行う必要がある。こうした観点から,中東地域への知的・人的貢献の一環として,平成30年から毎年,本邦に宗教指導者や専門家を招へいし,意見交換を実施するなど対話を重ねてきた。