令和2年2月26日

1 2月26日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国(以下,アフガニスタン)のカブール市において,我が方鈴鹿光次駐アフガニスタン特命全権大使と先方ナイドー国連教育科学文化機関(UNESCO)アフガニスタン事務所長(Mr. Jordan Naidoo, UNESCO Representative to the Islamic Republic of Afghanistan)との間で,供与限度額を4億2,300万円とする一般文化無償資金協力「バーミヤンにおける世界遺産の持続可能な管理計画(UNESCO連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

2 アフガニスタンのバーミヤン遺跡の東西大仏は,2001年,タリバーンによって破壊されました。UNESCO世界遺産委員会は,同遺跡を世界の遺産として保護・保存すべく2003年に世界遺産に登録すると同時に危機遺産リストにも登録しました。

3 本件協力により,西大仏の壁龕(へきがん)修復や国立バーミヤン世界遺産センター設立等を実施することで,バーミヤン世界遺産の危機遺産リストからの脱却を図るとともに,アフガニスタンの持続可能な文化遺産保護,雇用創出や経済振興に大きく貢献することが期待されます。

[参考]アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
 アフガニスタンの面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍),人口は約3,717万人(2018年,世界銀行),1人当たりの国民総所得(GNI)は550米ドル(2018年,世界銀行)。